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2014/01/27

ドコモやめました その4 ~MVNOに乗り換えてみよう!~

その1 MVNOとは?」、「その2 料金」、「その3 速度」と書いてきたMVNOですが、
「実際どうやって移行するの?」というところを書いてみたいと思います。






MVNOでスマホを使うまでを順を追ってご説明したいと思います。


そもそもMVNO回線って

その1」でも書かせていただきましたが、現在「MVNO」と呼ばれている回線は
ドコモ回線を使っています。なのでMVNOといってもほぼドコモなんです。

しかし、ドコモとMVNOがまったく同じように使えるのかというとそうではありません。
例えばMVNOでは「@docomo.ne.jp」のメールは使えません。
同様に「dビデオ」とかも基本的には使えません。

要は、ドコモが提供するキャリアメールや動画サービス等のドコモ独自サービスは
MVNOでは使えません。回線自体はドコモだといってもそういう違いがあります。






そもそもMVNOで利用可能な端末って

MVNOの回線は「ほぼドコモ」だと書きましたが、MVNOの回線を使ううえで
避けて通れないワードがあります。それは「Simロック」です。

詳しく説明されているブログ等も多いのでここでは簡単に書きますが、
例えばソフトバンクのスマホはドコモ回線で使うことが出来ません。
逆にドコモのスマホはソフトバンクの回線で使うことが出来ません。
理由は他社の回線は使えないように端末がロックされているからです。

なので、「ほぼドコモ」の回線であるMVNOはソフトバンクのスマホでは使えませんが、
ドコモのスマホであれば「ほぼドコモ」であるMVNOの回線が使えます。

ソフトバンクのスマホを使ってる私はダメなの?という方いらっしゃると思いますが、
ソフトバンクでは「Simロックを解除するサービス」を行っています。
全ての機種が解除出来るわけではないようですが、ロックを解除すれば「ほぼドコモ」
であるMVNOの回線を使うことが出来るようになります。

そしてAUの端末は残念ながら「ほぼドコモ」のMVNOの回線を使うことは出来ません。
理由はそもそもドコモやソフトバンクとは通信方式が異なるためです。
AUだけが日本においても世界においても特殊な通信方式を採用しているのです。

最後に今巷で騒がれている「Simフリー」のスマホ。
例えば「Nexus 5」や「iPhone5s」。
これらはSimロックがかかっていないので、そのままMVNOで使用が可能です。


というわけで整理すると、
  • SimフリーなスマホはそのままMVNO利用可能
  • ドコモのスマホはそのままMVNO利用可能
  • ソフトバンクのスマホはSimロック解除出来るスマホならMVNO利用可能
  • AUのスマホはMVNO利用不可
非公式な方法であったり、例外はあったりするようですが、基本的にはそんな感じです。


2014/05/06追記----------------------------------------------------------

日経新聞がSoftbanku、AUもMVNOに参入すると報じているそうです。
現在Softbak、AUのスマホを使っていらっしゃる方、Simロック解除不要で
MVNOを使える日が近い将来くるかもしれません。
要チェックです!

2014/05/06追記----------------------------------------------------------






MVNOで使うための端末を購入する

ドコモのスマホを使っている、もしくはソフトバンクのスマホを使っていて
Simロック解除が出来た。そういう方はMVNOがそのまま使えると書きました。

ではそれ以外の方。
  • そろそろ新しいスマホに換えたい
  • 今使っているスマホはAU
  • 今使っているスマホはSIMロック解除不可
  • 巷で話題のSimフリーなスマホに換えたい
という場合はどこで購入すればいいのでしょうか。

MVNOで使えないAUは除外するとして、ドコモ、ソフトバンクのお店でスマホを買うと
ドコモなりソフトバンクの回線を契約しないといけません。
もちろん家電量販店であってもドコモ、ソフトバンクのスマホを買ったら
回線契約しないといけないのでダメです。
ではどこで買うのか。基本的にはオンラインショップです。

新しくMVNOで使えるスマホを購入する場合、選択肢は2つあります。
1つは巷で話題の「Simフリーなスマホ」です。もう一つは「白ロム」です。


まずは「Simフリーなスマホ」から。
現在日本で、誰に文句を言われることなく購入出来るSimフリーなスマホといえば
「Nexus 5」、「iPhone5s」、「iPhone5c」の3機種だと思います。
で購入出来ます。
「Nexus 5」を購入する際は「EMOBILE版」を購入しないように気を付けてください。


次に「白ロム」です。
詳しくは検索していただければと思いますが、「電話として誰も使っていないスマホ」
という感じです。皆さんのご家庭にも使い終わったガラケーとかスマホが数台は
引き出しの奥に眠っていると思います。それが「白ロム」です。

それら「白ロム」はヤフオクだったりアマゾンだったり、小さなオンラインショップ
だったりで販売されています。
皆さんのご家庭に眠っている「白ロム」は使い古したものだと思いますが、
中には故障して新品に交換してもらった白ロムが新品の状態で売られていたりします。
ドコモの「白ロム」か、ソフトバンクの「白ロム」でSimロック解除可能なものであれば
MVNOで使うことが出来ます。またEMOBILE版Nexus5の白ロムもOKです。


では「Simフリーなスマホ」と「白ロム」どちらがよいのでしょうか。
これはそれぞれに良さがあります。

「Simフリーなスマホ」の良さは抜群の安定感だと思います。
「Nexus 5」にしても「iPhone5s」にしても全世界でバカ売れしているスマホです。
使っているユーザーが多いということは色々とメリットがあります。

使い方が分からない時、友達が同じスマホを使っていれば教えてもらうことが出来ます。
ネットで調べればいくらでも情報が出てくるでしょう。
また液晶保護フィルムだとかケースだとか、アクセサリー類も豊富に販売されます。
さらにroot化やカスタムROMなど、一歩進んだ使い方をしたい時にも断然有利です。


次に「白ロム」の良さですが、これは日本独自の「おサイフケータイ」や「ワンセグ」が
使えることです。「Nexus 5」にしても「iPhone5s」にしても、世界標準のスマホには
日本独自の機能は載っていません。
おサイフケータイやワンセグはMVNOでも問題なく使えるそうです。

ただしです、ドコモの白ロムだとMVNOで使った際にデザリングが出来ないというのを
読んだことがあります。MVNOで使用した際一部機能しないところもあるようです。
気になる方はじっくり調べてから購入されるのがよいと思います。













MVNOを契約する

現在MVNOの種類はたくさんあります。
大きく分けると、
  • 通話が使えるMVNO
  • 通話のないデータ通信のみのMVNO
があります。
「ごく普通にスマホが使えればいい」という方は「通話が使えるMVNO」を。
「ガラケーと2台持ちしたい」、「スマホとタブレットでネットはWiFiルーター」
みたいな使い方であれば「通話のないデータ通信のみのMVNO」を。

なお、通話可能なMVNOであればMNPで移行することも可能です。
MNPする場合はドコモなりソフトバンクなりAUで申し込んでおく必要があります。


そして実際の契約ですが、これはオンラインになります。
各MVNOのサイトで申し込み契約します。支払は基本クレジットカードになります。

ちなみに、MVNOで申し込む際に「SIMカードのサイズ」を指定出来ます。
そこそこ古いスマホ(LTEに対応しているか否かくらいが基準)であれば標準SIM。
そこそこ新しければマイクロSIM。iPhone5sとかであればナノSIM。
それぞれ大きさが違うので、使いたいスマホのSIMサイズを調べておく必要があります。

ナノSIMをマイクロSIMサイズに変換する、マイクロSIMを標準SIMに変換するという
ような変換アダプタがあったりします。
しかし変換アダプタはSIMスロットを破損する恐れがあります。
明確な理由がある場合を除き変換アダプタを使用しないことをおススメします。

左:標準SIM
右:マイクロSIM






ドコモ、ソフトバンク、AUを解約する

MVNOを契約し、それまで使っていたドコモ、ソフトバンク、AUの回線が不要なら
解約します。各ショップに出向くもよし、オンラインで解約手続きをするもよしです。

私はドコモのオンラインで解約申し込みをしましたが
  • 解約までの操作が分かりづらい
  • 引きとめ
  • 違約金払え
と、ドコモからの容赦ない攻撃にさらされます。解約をするのはなかなか大変です。

その1」に書きましたが、違約金は喜んで払ってください。
違約金を払ったとしてもいち早くMVNOに移ったほうが支出は少なくなります。
違約金のないタイミングを待つほうが支出は多くなります。

ちなみに、もしポイントが貯まっていたら解約前にきっちり使いきっておきましょう。
私は充電器とか交換用充電池とかをポイントでもらっておきました。






MVNOを使う

MVNOを使う際、やらなければならないことが2つあります。

1つはSimカードを挿入することです。
MVNOと契約するとSIMカードが郵送されてきます。それをスマホ本体に挿入します。
これはスマホのサイドだったり、充電池の裏だったりに挿入します。
分からない場合は型番で検索してください。

もう1つは「APN(アクセスポイント)」の設定です。
これは契約したMVNOのサイトに設定の手順が載っていると思います。
そう難しい設定ではありません。
MVNOから「この値を入力してね」とメールが届くので、指定の場所のその値を
入力するだけです。


以上とても長くなってしまいましたが参考にしていただければと思います。


























8 件のコメント :

匿名 さんのコメント...

イーモバ版ネクサス5はSIMフリー。
SIMフリー版ネクサス5はネクサス5用イーモバSIMが使えない。ではなかったですか??
だからわざわざSIMフリー版ネクサス5用にイーモバは通信プランを新設したはず。

aslan さんのコメント...

コメントありがとうございます。

私SIM界隈のことそれほど詳しいわけではないので助かります。


・イーモバ版ネクサス5はSIMフリー
・SIMフリー版ネクサス5はネクサス5用イーモバSIMが使えない

とのことですが、これは当記事のどの部分に対するご指摘になりますでしょうか?
私の書いたことに間違いがあればすぐにでも修正させていただきたいのですが、
どの部分に間違いがあるのかいただいたコメントから特定出来なかったので
再度お教えいただければ幸いです。

よろしくお願いいたします。

匿名 さんのコメント...

返答ありがとうございます。

この箇所の表現がどうしてかなと、少し気になりました。

"「Nexus 5」を購入する際は「EMOBILE版」を購入しないように気を付けてください。"

イーモバ版でも問題ないと思いますよ。

aslan さんのコメント...

コメントありがとうございます。

EMOBILE版というのは回線契約なしで購入出来るのでしょうか?
私てっきり回線契約込みでの購入しか出来ないものと思っていました。


当記事はMVNO利用を前提とした記事なので、

「回線契約込みでしか購入出来ないEMOBILE版は買わないように」

と書いたつもりでした。


もし回線契約なしでEMOBILE版Nexus5を購入可能なのであればすぐに
記事を修正させていただきます。


再度お返事いただけると助かります。
よろしくお願いいたします。

匿名 さんのコメント...

イーモバイルで契約・購入した方(未使用、中古問わず)が、不要になって売りに出す方がいらして、白ロム等はそういったものが多数です。

それをオークションで売りに出す方もいますし、業者が買い取って再販しているものもあります。

これらイーモバイル版を購入しても問題ありませんよ。

aslan さんのコメント...

お返事ありがとうございます。

EMOBILE版はやはりスマホ単体では買えませんよね?
何か記事内容に間違いがあったのかとドキッとしてしまいました^^;

「EMOBILE版を買わないように」と書いたのは白ロムに関するパートでは
ないため当記事の表現で問題はないと考えていますがいかがでしょうか?


とはいえ「EMOBILE版は買わないように」と書いてはいるので、白ロムに関する
パートに「EMOBILE版Nexus5もOKです。」という記述を追加させていただきます。


ご指摘ありがとうございました。

匿名 さんのコメント...

特に誤りの指摘などという意味ではありませんでした。すいませんでした。

アマゾンやヤフオクなどで、未使用品、中古の端末を購入している方が増えているので、そのように説明させていただきました。

例えば、MVNOのためのSIMフリー端末で売れ筋になっていたSH-06EやSO-03Dなどは白ロムの販売が多く見られます。

記事の趣旨は余っているスマホの活用が主体かもしれませんが、スマホデビューで初めて端末を購入する方も多いですよ。

貴殿の記事は画像や表を多用しており見やすく、いろいろと興味深く拝見させて頂いております。

これからも更新期待しております。

匿名 さんのコメント...

ちなみに、記事最下段アマゾンへのリンクのNEXUS5もイーモバイル版のようです。