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2017/08/11

15mm/F1.7買ってみました その1 ~ フード ~

画質がどうとか、なぜ換算30mmなのかとかはとりあえずさて置かせていただきまして、
まずはフードについて書かせていただこうと思います。

42.5mm/F1.2のようにネジを締めて固定するものだったり、15mm/F1.7のように
先のすぼまったものだったり、m4/3のレンズはライカとか昔のレンズを意識したような
デザインのフードが多いと感じます。ライカ銘レンズなので当然かもしれませんが。
それがイイんだよという方も多いだろうと思いますが、私はあまり好みではありません。
ごくごく一般的な花形なり丸型のバヨネット式でいいのにと思ってしまいます。

そんなわけで、何度か使ったことのある「八仙堂さん」のフードを採用してみました。







ネジ込み式フードの欠点

純正フードと八仙堂さんのフードを比較するとこんな感じ。
好みの問題でしかないんですが、私は八仙堂さんの「The 普通」な感じが好みです。

ちなみに、私が使った八仙堂さんのフードは "こちら" です。

純正"バヨネット式"フード
八仙堂"ネジ込み式"フード



しかし八仙堂さんのフードに限らずですが、フィルターネジへのネジ込み式フードには
欠点があります。それはフィルターの上に重ね付けしなければならないという点です。
レンズにプロテクトフィルターを装着し、その上にフードを装着しなければなりません。

・プロテクトフィルターの厚み分レンズが長くなってしまう
・プロテクトフィルターの径がレンズ径より小さいためクビレが出来てしまう
これはどちらもデザイン的にはマイナスだと私は思っています。
下の写真であれば「フィルター無し」のほうが好みです。
とはいえ、私はプロテクトフィルターを着けたい派なんです。

フィルター有り
フィルター無し






ネジ込み式フードにプロテクトフィルターを装着する

ところが、最近はフード内側にフィルター用ネジが切られているフードがあるんです。
なのでフード内側にプロテクトフィルターが付けられるんです。
「レンズ→フィルター→フード」ではなく「レンズ→フード→フィルター」となります。

しかしです。フード内側にフィルター用ネジが切られているフードは限られており、
m4/3に多い46mm径用フードの内側にはフィルター用ネジが切られていないんです。
そこで、フード内側にフィルター用ネジが切られていないフードに無理やりフィルターを
装着してみました。意外と簡単に出来たのでやり方を書いてみたいと思います。

フィルター未装着
フィルターをフード内側に装着



1.プロテクトフィルターからガラスを外す

まずはプロテクトフィルターのガラスを外します。
ガラスが入ったままでも問題はないのですが、ガラスを傷付けてしまう可能性があるので
ガラスは外すことをお薦めします。
とはいえ、失敗するとガラスを傷つけてしまうので慎重に行ってください。
また最悪ガラスが割れてしまった場合のことを考え、メガネなり老眼鏡なり、
目を保護するものを装着して行ってください。
どんなお宅でも使っていないフィルターが2~3枚は転がっていると思います。
まずは傷つけてもかまわないフィルターで試してみるのがいいと思います。

ガラスはバネ的なもので固定されています。これはフィルター全般同様だと思います。
このバネを外すにはマイナスの精密ドライバーを2本使います。
幅1mmくらいのマイナスドライバーが必要です。

まず左手でプロテクトフィルターが動かないようにおさえ、精密ドライバー1本をクチに
くわえ、もう一本は右手で持ちます。
左利きの方は右手でフィルターをおさえ、左手にドライバーを持ってください。
なお、プロテクトフィルターは裏面、レンズ側を上にしておさえます。

下の写真で言うと、②のドライバーはクチでくわえたドライバー。
①のドライバーは右手で持っているドライバーです。
まず①のドライバーでバネを手前に浮かせます。
ドライバーの先端をバネの端に押し付けながら手前に浮かせます。
バネには引っかかりがないのでドライバーが滑ってしまいます。
滑らないようにするには相当な力でドライバーをバネに押し付けつける必要があります。
バネが手前に浮いたらクチでくわえている②のドライバーを浮いたバネの間に入れます。
②のドライバーが間に入ればあとは簡単に外せます。

ガラスを固定しているバネを外す
バネを端から外していく



2.フィルター枠のネジ山を削る

次にプロテクトフィルターのネジ山を削ります。
プロテクトフィルターのネジ山を削ると、八仙堂さんの46mm径フード内側にスポッと
いい具合にハマるんです。軽く削ればすぐ入ります。
削り過ぎて緩々にするのではなく、ギュッと押すと入るって感じがベストだと思います。
ちょっと削ってはフードにはめてみてください。削り過ぎるとすぐ緩々になるので
ちょっとずつ削ってください。

ガラスを外していないとヤスリでガラスを傷付けてしまったり、削り粉でコーティングを
削ってしまったりする恐れがあります。

フィルターのネジ山を削る
一周均等に削られた状態



3.接着剤でくっつける

ネジ山のないフードに、ネジ山を削ったフィルターを取り付けるので接着剤を使います。
瞬間接着剤は衝撃に弱そうな気がしたので、金属も接着出来る万能系のを使いました。

つまようじを使ってプロテクトフィルター枠のネジ部分にボンドを付けました。
ガラスを外していないと接着剤をガラスに付けちゃったりして面倒だと思います。
あと、気化した接着剤がレンズに付着するのは嫌なので、接着後丸一日放置しました。
使用上まったく問題ないほどカッチカチに固まります。

ちなみに、接着剤がはみ出したまま固まってしまうと後からガラスをはめることが
出来なくなってしまいます。
はみ出した接着剤はつまようじ等で取り除いておいてください。
接着剤が固まったらフード裏側からガラスをはめ、バネを戻して完成です。

フィルター枠をフードに接着
フィルター枠が接着された状態






もちろんケラれません

パッと見た感じ37mm、49mm、52mm、55mm、58mmのフードは内側にフィルターを
装着するためのネジが切られているようです。
m4/3は46mm径が多いので、46mmもネジ山を切ってくれると助かるんですけどね。
そもそもフードのない"20mm/F1.7"をお使いの方など参考にしていただければと思います。

なお、私が使ったフードは「換算35~50mmのレンズ用」フードだそうです。
しかし、換算30mmの"15mm/F1.7"でもケラれませんでした。
もちろん内側にプロテクトフィルターを付けてもケラれませんでした。
さらに、接着したプロテクトフィルターにもう一枚フィルターを重ね付けしても
ケラれませんでした。NDフィルターを重ね付けとかも大丈夫そうです。

以上、無理やりフード内側にフィルターを取り付けるというお話でした。


























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