ちなみに、ビフォア・アフターはこんな感じです。
| Before | After |
| ポケット加工 |
加工で最も難しかったのはフライス盤で行う「ポケット加工」です。
しかし私が自分で出来るのはボール盤を使った穴あけまでで、ポケット加工は
加工業者さんにお願いすることにしたわけです。
そこで私はポケット加工の見積もりを3社の会社さんにお願いしました。
「フライス加工 個人」で検索し、HPを見て良さそうな会社さんを選びました。
私が選んだのは以下の3社で、全て1点からの個人依頼を受けている会社さんです。
・「アルミプラス」さん
・「NPS日本プレート精工株式会社」さん
・「野方電機工業株式会社」さん
同じ図面、同じ内容で見積もりをお願いしました。
ポケット加工以外の表面処理や面取りは不要であること、また表面に多少の傷があっても
かまわない旨全ての会社さんにお伝えしました。
が、見積もり金額には結構幅がありました。
最もお安かったのは「アルミプラス」さんで、5,924円でした。
もう2社さんは、一方がアルミプラスさんの約2倍、もう一方が3.5倍くらいでした。
※全てアルミ材料、梱包、送料、消費税込みの金額です。
※アルミプラスさんからは金額公開の許可をいただいています。
私は素人なのでどういった理由でそこまで金額が異なるのか分かりませんが、
「安い」という安易な理由で私は「アルミプラス」さんにお願いすることにしたのです。
そして10日ほど(納期は基本2週間とのこと)で加工が完了し、加工品を発送して
いただきました。その加工品を見て金属加工素人の私はとても感心したのです。
まず、梱包がキッチリしてました。
傷が付きやすいものですから、加工業者さんにとっては当たり前のことなのかもしれません。
しかし、ヤフオクやアマゾンの梱包しか知らない私はそれだけで感心しました。
そして加工です。
コンピューター制御で削っているので綺麗で当たり前なのかもしれません。
それにしても、本当に綺麗なんです。加工面も綺麗ですし、表面に傷1つなく、
指紋1つなく、文句なしで綺麗でした。
しかも、手を切らない程度に全ての辺の面取りがされていました。
プロの仕事に感心しきりです。
| 穴あけ・タップ・面取り |
ポケット加工以外の加工は自分で行いました。
というのも、アルカスイス互換化のベースに使っている雲台、「MVH502AH」は
そこそこ雑な精度で作られていたからです。
例えば、クランプと雲台を固定するネジ。
クランプと雲台の4隅でネジ止めするわけですが、この4つのネジ穴の中心が綺麗な
長方形になっていないんです。0.5mm~1mmくらいズレてるんです。
溶けたアルミニウムを流し込み成形しているっぽいので、その精度の問題なのか、
個体差なのか、理由があってわざとズレているのか分かりませんが、綺麗な長方形には
なっていませんでした。
なので現物合わせで微調整しながら自分で穴をあけました。
今回のアルカスイス互換化で最も苦労したのは採寸かもしれません。
ちなみに私が知り合いに使わせてもらったのはこんなボール盤です。
で、色々あって穴もたくさんあけ、タップも切ることになりました。
ちなみに、ネジ類は「モノタロウ」で調達です。
そして組み立てるとこんな感じになりました。
考えていた通りに完成したと思います。
「MVH502AH」は右側にチルトロックノブ、雲台奥にパンロックノブがあります。
私はビデオ雲台初めてなので分かりませんが、チルトロックノブは左側、パンロックノブは
手前が正解だと思うんです。
私はこの配置は不便だと思ったので、クランプを逆に取り付け、左手でチルトロック、
手前にパンロックノブがくるようにしました。
| ビデオ雲台をアルカスイス互換化してみて |
マンフロットにアルカスイス互換ビデオ雲台を期待することは難しいでしょうし、
「Hejnar Photo」あたりがこういうアダプターを出してくれれば良いんですが。。。
「Kessler」のクランプが約15,000円。雲台とクランプのアダプターが加工費約6,000円。
今回「MVH502AH」のアルカスイス互換化に計21,000円ほどかかった計算です。
アルマイト処理まで含めれば30,000円くらいの金額でした。
そこまでしてアルカスイス互換化したい方がいるかどうか分かりませんが、
「マンフロットのビデオ雲台をアルカスイス互換化したい!」
という方がおりましたら参考にしていただければと思います。


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