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2016/02/17

物撮りライティング始めました その3 ~ LEDパネルライト ~

その1」では「定常光」が初心者にオススメですと書きました。
その2」では「3灯ライティング」が初心者にオススメですと書きました。

というわけで、初心者の私は以下のような「定常光」を出すライトを「3つ」購入しました。


しかし、定常光を出すライトといっても多種多様です。
初心者の私がどういった理由で上記ライトを選んだのかについて書いてみたいと思います。







さて、写真撮影に使う光源ってことで私がパッと思い浮かぶのは、

・フラッシュ
・レフ板
・傘っぽいやつ(通称アンブレラ:下写真左)
・食卓カバーっぽいやつ(通称ライトバンク、又はソフトボックス:下写真右)
※写真は「GODOX」HPより



上記4つです。
七五三の写真を撮ってもらった写真屋さんとか、テレビで見たモデル撮影風景とか、
ライティングに詳しくないという方でも目にしたことがあるのではないかと思います。

で、フラッシュはバウンス撮影やレフ板とセットで使われることが多いってことで言えば、
上記光源に共通するのは「面光源」であるということです。







面光源とは?

まず面光源とはなんぞやという話ですが、名前そのまま面で発光する光源です。
対して点で発光する光源を「点光源」と言います。
スマホ背面にあるLEDフラッシュは点光源で、スマホの液晶を光らせれば面光源です。



では点光源と面光源でどんな違いがあるのか。
実際に点光源と面光源で撮り比べたサンプルを見ていただきたいと思います。


まずは点光源。
これはマグライト(懐中電灯)の明かりでライティングした写真です。
特徴は、
・影が濃い
・影の境界がハッキリしてる



そして面光源。
これは発光面が「30cmx20cm」ほどのLEDパネルライトでライティングした写真です。
特徴は、
・影が薄い。
・影の境界がボヤけてる



どうでしょうか?
意図があって点光源を使うこともあるでしょうが、わざわざ大掛かりなレフ板、アンブレラ、
ライトバンクといった面光源をプロ達が使うのも納得という感じですよね?
面光源は陰影が柔らかく、滑らかで、自然な印象です。


どうして面光源だと陰影が柔らかくなるのか、図解するとこんな感じだと思います。
(細かい説明は省きます)
・面が大きいほど
・被写体とライトが近いほど
・被写体と影の落ちる面が遠いほど
陰影は柔らかくなるわけです。
ボケの大きさのロジックと似ていますね。







面光源を選ぶ

面光源のほうが大抵の場合ライティングには好ましいということが分かりました。
では、具体的にどんな面光源が良いのでしょうか?

あくまで私の場合ですが、面光源を選ぶ際に最も重視したことは、
「撮影場所は自室の狭いテーブルの上」という条件です。
つまり、
・テーブルの上に設置出来ないような大型の機材は避けたい
・セッティングに場所、手間を取る機材は避けたい
です。


フラッシュはレフ板と組み合わせて使われることが多いと書きましたが、アンブレラや
ライトバンクも実は同様で、光源としてはフラッシュなど点光源が使われています。
共通していることは、フラッシュなどの点光源を反射・拡散させて面光源にしている
という点です。そして反射にせよ拡散にせよ、光源と反射面、光源と拡散面との「距離」が
必要だということです。そのため機材としては大型化してしまうわけです。

また、レフ板を前後に動かす、ディフューザーを前後に動かす。
反射面、拡散面を前後に動かすことで光の自由度は高くなりますが、やはりテーブルの
上では可動範囲の限界があります。
しかも、フラッシュとレフ板、フラッシュとトレーシングペーパーなど、保持すべき機材が
2つになってしまうんです。場所も手間も必要になります。


結果、
・レフ板
・トレーシングペーパー
・アンブレラ
・ライトバンク
上記どれも却下しました。
根本的に上記機材は、
「点光源を反射・拡散させて面光源にしているため大型に、大袈裟になる」
という傾向があるのです。
パソコンが置いてある、スマホを充電している、飲みかけのコーヒーが置いてある、
そんなごく普通のテーブル上で写真を撮るのに上記光源は適さないと私は思うんです。

では小型で、セッティングも省スペースで済む面光源はどんなものか?
それは、「最初っから面光源である光源」です。
私の知る限り、「LEDパネルライト」がそれです。






LEDライトパネルがオススメ!

主に動画撮影用の照明として使われることが多いと思うのですが、最近よく見かけるのが
「LEDパネルライト」です。

冒頭にもあるように、こんな液晶モニターみたいなライトです。
四角い枠の中、白い部分が全体的に光ります。最初っから面光源なんです。



ただし、「LEDパネルライト」が万能というわけではありません。
レフ板やアンブレラやライトバンクが不要になってしまうわけではありません。
それらに比べれば、一般的にLEDパネルライトは
・小型
・設置が省スペースで済む
・セッティングが楽
というだけのことです。
つまり、初心者がササッと物撮りをするのに適している照明機材だと私は思うわけです。


だいぶ長くなってしまったので、次回は私が購入したLEDパネルライトについて詳しく
書いてみたいと思います。


























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