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2015/04/11

「Arca Swiss互換」始めました ~ L型プレート ~

先日 「記事」 に書きましたが、従兄弟が所有するマンフロットの

・L型ブラケット
・カーボン三脚「057」

を使ってみて、L型プレートの便利さと、ガチなカーボン三脚の剛性感に感動しました。
そんなわけで、現在のメイン三脚(befree)をアップグレードする決心をしました。
結論から書いてしまうと、無難に「Really Right Stuf」を導入することにしました。

L型プレートって?アルカスイスって?という方の参考になれば幸いです。







L型プレートは縦アングルが楽

これがいわゆる普通のクイックリリース。
雲台側に取り付けるのがクランプ、そしてカメラ側に取り付けるのがプレートです。



そしてこれがL型プレート。
カメラ側に取り付けるプレートがその名の通りL型になっています。
※SONY「α6000」用のL型プレートを撮影のためコンデジに装着しています。



で、L型プレートの何が素晴らしいかといいますと、こんな感じでカメラを縦に
取り付けることが出来るのです。普通の三脚で縦アングル撮影したことのある方なら
分かるかと思いますが、縦アングルって地味に面倒です。

それがL型プレートを使うことでササッと縦アングルに切り替えられるようになるのです。



L型プレートは仕事で写真を撮る方、マニアな方だけが使っているという印象ですが、
私のようなカメラ、三脚初心者の方が使っても十分便利に使えるものだと思います。
ちょっとお高いのが難点ですが。。。






L型プレートは統一規格

L型プレートを導入したいと考えたわけですが、私は基本的にクイックリリースが
好きではありません。その理由は、メーカー毎にプレートの規格が異なるからです。
更に、同じメーカーの雲台であっても異なる規格のプレートが採用されていることも
珍しくありません。要は異なる規格の雲台にカメラを取り付ける場合、プレートを
都度付け替えるのが嫌なんです。


例えば、有名なYouTuber瀬戸さん。
購入した三脚の紹介動画でコイン式ネジのプレートの使いづらさを熱弁しています。

彼はスリックの三脚を持っていたり、「410PL」という規格のギア付きジュニア雲台を
持っていたり、新たに「200PL」という規格の3WAY雲台を買ったりしています。
全て異なる規格のプレートです。
ということは、三脚を替える度にプレートも付け替える必要があるのです。
しょっちゅうプレートを外したり付けたりするのでコイン式ネジじゃ面倒なわけです。

問題はコイン式ネジではなく、プレートの規格が統一されていないことです。





ちなみに、大抵のL型プレートはコイン式どころか六角レンチで締めるネジです。
海外の人はポケットに六角レンチが入っている前提の仕様というわけではなく、
そうしょっちゅうプレートをカメラから取り外さない前提だから六角レンチなわけです。

なぜ取り外さない前提かと言えば、大抵のL型プレートはメーカーを問わず1つの規格に
沿っているからなんです。その規格が「Arca Swiss互換」です。

※といってもメーカーに毎微妙に異なっていたりするそうです。「こちら」 とか参考に。


L型プレート含め、「Arca Swiss互換」のクイックリリースもプロの方、マニアな方だけが
使っている印象がありますが、初心者の方もアルカスイス互換のクイックリリースを使う
べきだと私は思います。便利なので。






2015/05/17追記-----------------------------------------------------------------

プレートが統一されているメリットを、YouTuberのJetダイスケさんが語っています。

三脚の購入を検討されている方、瀬戸さんの動画を参考にコイン式ネジを避けるのでは
なく、Jetダイスケさんの動画を参考にプレートを統一することをオススメします。



2015/05/17追記-----------------------------------------------------------------






2015/12/22追記-----------------------------------------------------------------

瀬戸さんもついに気付いてしまったようです。
影響力のある方でしょうから、自信満々でコイン式ネジをディスってしまったことに
ついても触れてほしかったとなぁと思いますね。



2015/12/22追記-----------------------------------------------------------------






L型プレート導入方法

最後に、L型プレートを導入する方法を書いておきたいと思います。

L型プレートを販売する会社というのはさほど多くなく、有名なのは私も購入した
Really Right Stuff(略してRRS)」というアメリカの会社と、「SunwayFoto」という
中国の会社の2つではないかと思います。


L型プレートにはカメラ機種毎に設計された「専用L型プレート」と、どんなカメラでも
使えるように設計された「汎用L型プレート」があります。D810とか、5DMk3とか、
α7とか、主だったカメラは専用プレートが販売されています。
私は断然「専用L型プレート」をオススメします。
「汎用L型プレート」だとカメラのUSB充電ケーブルとL型プレートが干渉シてしまう等の
問題が発生する可能性が高いです。

「RRS」は専用プレートが最も豊富に販売しており、専用L型プレートと言えば「RRS」と
言ってもいいのではないかと思います。
ただ、「RRS」は販売代理店がなく、直接「RRS」のサイトから購入する必要があります。
購入はクレジットカードで、もちろんやり取りは英語になります。

対して「SunwayFoto」は専用プレートのラインナップでは「RRS」に劣りますが、
日本にも代理店がありアマゾンで正規品を購入することが出来ます。
そして「RRS」よりもリーズナブルな価格設定で導入しやすいです。



















そしてクランプ(雲台)です。パターンとしては3つ。

1.今使っているプレートに「Arca Swiss互換」のクランプを取り付ける

プレートには本来カメラを取り付けますが、カメラの代わりにアルカスイス互換クランプを
取り付けます。そうすることでアルカスイス互換L型プレートを取り付け可能になります。

プレートにアルカスイス互換クランプを固定するため、当然アルカスイス互換クランプ側に
1/4インチネジが切られている必要があります。




















2.今使っている三脚の雲台を「Arca Swiss互換」の雲台に交換する

日本でメジャーなSlik、Manfrottoはひっそりと販売していますが、中国メーカーは大々的に
「Arca Swiss互換」雲台を販売しています。

「RRS」は雲台の販売をしていますし、また中国メーカーの「SunwayFoto」、Sirui」、
「Benro」、「Induro」あたりは品質的にも良いようです。

当然ですが、三脚と雲台を分離出来るタイプの三脚でないと雲台の交換は出来ません。
所有する三脚が雲台を分離可能かどうか、また三脚側のネジとアルカスイス互換雲台側の
ネジが適合するかよくご確認ください。

ちなみに、小型の三脚、雲台は1/4インチネジが多く、大型の三脚、雲台は3/8インチ
ネジであることが多いです。ただ、マンフロットは小型の三脚、雲台でも3/8インチネジが
使われていたりします。1/4インチネジはアダプタを使って3/8インチネジに変換可能ですが、
逆は不可です。ネジの太さをよくご確認のうえ雲台を選定ください。




















3.「Arca Swiss互換」の雲台が付いた三脚を新規購入する

これもやはり中国系メーカーが多いです。ただミニマムで1万前後くらいからという感じです。

アルカスイス互換クランプ、雲台の選定がよく分からないという方。
アルカスイス互換の雲台が着いた三脚を新規に購入してしまうのが一番間違いがありません。




















「Arca Swiss互換」はユニバーサルな規格です。
前述した通り若干相性問題があるようですが、「RRS」を買っても「SunwayFoto」を
買っても「Sirui」を買っても「Benro」を買っても「Fotopro」を買っても「Induro」を
買っても、プレートは同じものでいいんです。プレートの付け替えが不要になります。

Slikのプレートはマンフロットの雲台に装着出来ないとか、同じマンフロットの雲台なのに
プレートが異なるとか、どうにかしてくださいよって感じです。



以上、私がL型プレートを気に入った理由を書いてみました。






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