それは「USB給電」です。
動画を長時間撮影する場合、カメラのバッテリーで運用するのはなかなか難しいです。
以前書いた「動画撮影時のバッテリーマネージメント」を読んでいただければと思います。
そこで便利なのが「USB給電」なんですが、「GF9」は対応していません。
しかし、コンセントから電源を供給するための「DCカプラー」と「ACアダプター」が
別売アクセサリーとして販売されています。これらを使うことでバッテリー交換せず
好きなだけ長時間カメラを稼働させることが出来るようになります。
ですが、言うまでもなくコンセントのない屋外では使えません。
コンセントのない屋外などではACアダプタではなく、大容量バッテリーからDCカプラーに
電源を供給するわけですが、
・Vマウントバッテリー、NPバッテリー等の7.2V出力をDCカプラーに供給する
・モバイルバッテリーの5V出力(USB)を昇圧してDCカプラーに供給する
の2通りの方法がとりあえず思い浮かびます。
それぞれの方法に関して注意点など書いてみたいと思います。
Vマウントバッテリー、NPバッテリー等の7.2V出力をDCカプラーに供給する |
最初に買いてしまいますと、大容量バッテリーの7.2V出力を使う場合には注意が必要です。
私がGF9をDCカプラーで動作させようと考えた時、純正ACアダプタの出力電圧が
何Vなのかを調べました。バッテリーはもちろん7.2V、そしてACアダプタの出力電圧は
8.4Vらしいことが分かりました。
なので6.5V~9Vくらいの電圧をDCカプラーに入れてやれば動作するかなと考えました。
ところが、色々と調べてみると興味深いことが書かれているサイトに出会いました。
それは「今日のヨシナンテ」さんのサイトです。
「今日のヨシナンテ」さんによると、パナソニックのGM1は
・バッテリー給電モード
・ACアダプター給電モード
があり、それぞれ最低動作電圧が異なるそうです。
また、DCカプラーを使うと強制的に「ACアダプタ給電モード」になるということでした。
なので、DCカプラーを使う場合は「ACアダプタ給電モード」の最低動作電圧以上の電圧を
入力する必要があるということです。
で、「ACアダプタ給電モード」の最低動作電圧は8.2Vなんだそうです。
つまり、7.2V出力のVマウントバッテリーやNPバッテリーではカメラが動作しないんです。
これは不便に思う方も多いのではないかと思います。
給電モード | バッテリー給電モード | ACアダプタ給電モード |
定格電圧 | 7.2V | 8.4V |
最低動作電圧 | 6.8V | 8.2V |
ただ、DCカプラーの特定の端子をショートさせることでDCカプラーを使っても
「バッテリー給電モード」とカメラに認識させることが出来るそうです。
そうすると、DCカプラーに7.2Vを供給してもカメラは動作するそうです。
Vマウントバッテリーや、NP系バッテリーで動作させたい方はDCカプラーを
改造して使用する方法をご検討ください。
※上記は純正のDCカプラーの場合です。互換DCカプラーでも出来るのかは不明です。
ただし紹介されていたのは「GM1」なので、「GF9」やその他パナソニックのカメラが
同じかどうかは分かりません。その点ご注意ください。
モバイルバッテリーの5V出力(USB)を昇圧してDCカプラーに供給する |
私はごく一般的ななモバイルバッテリーを使いたかったので、5Vを昇圧してDCカプラーに
供給する方法を採用しました。
といっても昇圧機能付きUSBケーブルと互換DCカプラーがセットで売られているので、
それを購入しただけです。
私が購入したものは「GM1/GM5/GF7/GF8」に対応したもので、eBayで15.99ドル、
1,800円ほどでした。日本のアマゾンでも同等品を購入出来るみたいです。
出力電圧は「8.82V」でした。
・「GF9」は対応機種に入っていない
・ACアダプタの定格出力8.4Vよりも高い8.82V
でしたが、問題なくGF9が動作しました。
試してみたいという方は自己責任にてお試しいただければと思います。
ちょっとケーブルが長過ぎるかなと思ったので、私は改造してケーブルを短くしました。
ついでにDCカプラーとUSBケーブルを直結させてしまいました。
GM1、GM5、GF7、GF8もほぼ同じ仕様なのではないかと思います。
GF9含め、大容量バッテリーとDCカプラーでこれらのカメラを動作させたいという方の
参考になれば幸いです。
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