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2017/11/08

NDフィルター始めました ~ 夜景写真の水面を綺麗に ~

最近よくお台場で夜景の写真を撮っています。
とてもありきたりですが、最寄りの海がお台場なのでついつい足が向いてしまいます。
で、「海の夜景」を撮っていて気になるのが「水面」です。







ザワついてしまう夜景の水面

昼間に海の写真を撮ると、シャッタースピードが早いので波の動きがそのまま写ります。
これはこれで波の印象がよく分かる写真になります。

対して、カメラを三脚に載せ、ISO100で夜景を撮るとシャッタースピードは
数秒から30秒くらいになるでしょうか。このくらいのシャッタースピードだと
波が中途半端に重なり合って水面がザワザワしてしまいます。
これは波の表現として面白いわけでも、美しいわけでもありません。
そこで使うのが「NDフィルター」です。

SS:1/320秒
SS:8秒

滝を滑らかにするのと原理は同じです。
ちなみに以下の写真はNDフィルターではなく、絞りをF18にしてシャッタースピードを
遅くし撮った滑らかな滝です。
絞り過ぎなので解像感は悪いですし、色味も白っぽくなっている気がします。
NDフィルターではなく絞りで対応するとこうなってしまいます。


で、NDフィルターを使って撮った写真が以下です。
シャッタースピードはそれぞれ242秒(4分)、423秒(7分)です。
波の状況やカメラと海までの距離によっても水面の滑らかさは変わってくると思います。
私も今後色々なシャッタースピードで試してみたいと思います。







NDフィルターを使った撮影に必要なもの

例えば、フィルターで有名な「Kenko」さんのサイトにNDフィルターを使った撮影に
関する詳細な説明があります。NDフィルターに関して詳しく知りたいという方は
読んでみてください。

詳しく説明されているサイトも多いので、ここでは私が特に気になった点について
書いてみたいと思います。




必要なもの1:バルブ撮影が可能なカメラ

まずは4分とか7分とか、長いシャッタースピードで撮影出来るカメラが必要になります。
私は3台のカメラを所有していますが、うち2台は30秒まで、1台は60秒までの
シャッタースピードでしか撮影することが出来ません。
普通に撮影しても4分とかのシャッタースピードで撮影することは出来ないんです。
そこで使うのが「バルブ撮影モード」という撮影モードです。

カメラの撮影モードを「M(マニュアル)」に設定し、シャッタースピードを一番長い
設定にしてみてください。私が所有するカメラですと、25秒の次が30秒、30秒の次が
「BULB」となり、バルブ撮影モードになります。



バルブ撮影というのは、
「シャッターボタンを押下している間ずっとシャッターが開いている」
という撮影モードです。
5分でも30分でもシャッターボタンを押していればシャッターは開きっぱなしです。
この「バルブ撮影モード」のあるカメラでないと長時間シャッターを開きっぱなしに
することが出来ません。
エントリークラスのカメラにはバルブ撮影モードがないこともあります。
私が所有するカメラで言うと、「α7R2」、「NEX-5T」はバルブ撮影に対応していて、
「GF9」はバルブ撮影非対応でした。




必要なもの2:NDフィルター

NDフィルターを購入する際、私が気になったのは以下の5点です。
・丸型にするか角型にするか→まずは手軽に丸型
・何mm径のフィルターにするか→広角レンズならフィルター枠径+10mm~15mm
・海外の安価なものでも大丈夫なのか→大丈夫
・可変NDフィルターでも大丈夫なのか→面倒だけど固定がオススメ
・数値いくつのNDフィルターが海辺の夜景に適しているのか→ND8、ND1000



まず、NDフィルターには丸型と角型があります。
丸型はレンズのプロテクトフィルターと同じ使い方です。
角型はレンズ先端にアダプターを取り付け、そこに角型のフィルターを装着します。
※以下画像はKenkoさんのHPより


角型は仰々しくなってしまうので丸型を私は選択しましたが、使い勝手は角型のほうが
良いだろうと思います。角型フィルターを使ったことはないのであくまで想像ですが。
というのも、NDフィルターを装着したままではフォーカスの調整が出来ないんです。
暗すぎて。なのでフォーカスを合わせる時は毎回NDフィルターを外すんです。
丸型フィルターはネジ込み式なので結構手間がかかりますが、角型フィルターなら
アダプタにNDフィルターを抜き挿しするだけです。

とはいえ、まずはお手軽に丸型でNDフィルターデビューし、ハマったら角型に
ステップアップするというのがいいのかなと私は思います。


次にフィルター径を何mmにするかです。
私はフィルター枠径67mm、換算18mmのレンズにNDフィルターを取り付けます。
フィルター枠径が67mmなので67mm径のNDフィルターを買うかというと、それだと
ケラれる可能性が高いです。
というのも、私はプロテクトフィルターの上にNDフィルターを重ね着けしたいからです。
さらに、NDフィルターを2枚重ね着けしたりもしたいからです。
つまり、プロテクトフィルター+NDフィルター+NDフィルターの3枚重ね着けするんです。
広角レンズのフィルター枠と同径のフィルターを3枚も重ね着けしたらまずケラれます。
そこで私は77mm径のNDフィルターを使うことにしました。
そのため67mm→77mmのステップアップリングを使っています。


次に高価なNDフィルターがいいのか、安価なものでも大丈夫なのかです。
これはアマゾンのレビューを参考にし安価なものをチョイスしました。
実際私は3枚セットで1,500円というNDフィルターを使っていますが、画質に関して
特に不満はありません。

画質に関して言えば、可変NDフィルターというものがあります。
何が可変かと言えば、暗さが可変になっていてCPLフィルターのように回して暗さを
調整することが可能です。
対して固定NDフィルターは暗さが固定です。
これもアマゾンのレビューを参考に固定NDフィルターをチョイスしました。
1万円程度するような国内メーカーのものであっても、可変NDフィルターは暗さを
増していくとムラが出てしまうようです。
例えばND2~ND400の可変NDフィルターの場合、ムラが出ずに使えるのはND64まで
という感じなんだそうです。ND2~ND64の可変NDと考えればお得かもしれませんが。


最後に、数値いくつのNDフィルターを買うかです。
私はとりあえずND2、ND4、ND8の3枚セットと、ND1000のものを買いました。
どちらも1500円程度でした。
ちなみにNDの数値は単純で、ND8ならシャッタースピードが8倍になり、ND1000なら
1000倍になるというものです。
例えば、NDフィルターなしで撮影するとシャッタースピードが1/100秒だったとします。
そこにND1000を着けると、シャッタースピードは1/100x1000=10秒となります。
10秒では短かった場合、ND1000にND8を重ね着けすると、10秒x8=80秒となります。

あくまで私の場合ですが、マジックアワーはND1000で、完全に日が落ちたらND8で
ほとんど撮影していました。
NDフィルターだけでなく、絞り、シャッタースピード、ISOでも露出は微調整出来るので、
あまりシビアにND値は考えなくてもいいと思いました。
ただし、長秒露光時にISOを上げるとノイズが乗ります。フルサイズのカメラであっても
ISOは500程度までにしたほうが安全だと思いました。





















必要なもの3:リモートレリーズ

バルブ撮影は「シャッターボタンを押下している間ずっとシャッターが開いている」と
書きましたが、直接シャッターボタンを押したらブレます。
なので普通は「リモートレリーズ(遠隔でシャッターを押し続けるためのアイテム)」
を使います。
フィルム時代はアナログなリモートレリーズを使っていましたが、現代は電気的な信号を
カメラに送信してシャッター押下の状態にします。



一番お手軽なのが「赤外線タイプ」です。
カメラの赤外線受信部に向けボタンを押すとシャッターが開き、もう一度押すと閉じます。
アマゾンで260円、送料無料でした。
劇的にチープですが、その役割を完全にこなしてくれます。

次は有線タイプです。カメラの横の端子に挿して使います。
私が購入したものは1,499円でしたが、これも完全にその役割をこなしてくれます。
このタイプにはタイマー機能があり、「4分」と指定すれば勝手に4分間だけシャッターを
開けてくれます。
4分間シャッターを切っている間夜の海辺で何をするのかと言えば、ユーチューブを
観るわけです。それくらいしかやることはありません。
ユーチューブに夢中になると「4分経ったらシャッターを閉じる」なんてことは忘れます。
なのでタイマーで勝手にシャッターが切れる有線タイプがオススメです。

最後にスマホアプリです。
私の場合はソニーのカメラですが、α6000以降のカメラはスマホアプリでバルブ撮影が
可能です。スマホさえ持っていればバルブ撮影が出来るという安心感はあります。
しかしです。このアプリには現時点でタイマー機能はありません。
なのでユーチューブに夢中になるとシャッターを閉じるタイミングを誤ります。

ただし、カメラによっては赤外線タイプしか使えなかったり、スマホアプリのバルブ撮影に
対応していない場合があります。
私が所有するカメラで言うと、NEX-5Tは赤外線タイプのリモートレリーズにしか対応
していません。
また、メーカー毎、型番毎に使えるリモートレリーズは異なります。
リモートレリーズの対応リストに自分のカメラがあるか、よく確認をしてください。

あと、「α7R2」で赤外線タイプを使うにはメニューから「リモコン→入」にする必要が
ありました。また「NEX-5T」では「ドライブモード→リモコン」にする必要がありました。
リモートレリーズを使うのに設定が必要な場合があります。
リモートレリーズが動作しない場合はマニュアル等を確認してみてください。


α7R2
・シャッターボタン長押し
・赤外線タイプ
・有線タイプ
・スマホアプリ
でバルブ撮影可能
NEX-5T
・シャッターボタン長押し
・赤外線タイプ
でバルブ撮影可能





















必要なもの4:三脚

言うまでもなく三脚は必須です。







NDフィルターを使ったバルブ撮影してみて

アマゾンやeBayで安価な中国製NDフィルターやリモートレリーズを購入することが出来、
NDフィルターデビューにそれほど追加投資が必要ないのが有り難いです。
安価だからといってそう質が悪いわけでもなく、「お試しでやってみよう」という
スタンスで気軽にデビューすることが出来ました。

また、風景なので何度撮り直してもいいわけです。
60秒で試したら真っ暗だった。それなら3分にしてみようかなど、気軽に数をこなせば
感触がつかめるかなと思いました。
「シャッタースピード5段分暗いNDに替えよう」なんてことが分からなくても大丈夫です。
マジックアワーだったり、花火の撮影だとそういうわけにもいきませんが。。。

気軽に始められ、それでいて写真には明確な変化があるので面白いと思います。
NDフィルター&リモートレリーズ。オススメです。






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