私はソニーのフルサイズカメラをメインで使っていますが、今愛用している
50mmレンズと合わせると1.5kgを超えます。
なので気軽に使える換算50mmレンズを探す旅を長いこと続けています。
これまではメインと同じソニーのAPS-Cカメラをサブとして使っていましたが、
・小型軽量(150g程度)
・開放F値が2以下(そこそこボケる)
・開放でも周辺まで解像する
の3つ全てを満たすソニーEマウント用換算50mmレンズには出会えませんでした。
センサーの大きなAPS-Cサイズで小型、開放F値2以下、周辺の解像を両立させるのは
難しいのかもしれません。
そこで、最近使い始めたm4/3の換算50mmレンズである「M.ZUIKO 25mm F1.8」を
試してみようと考え購入してみました。
小型軽量 |
どのくらいのサイズをもって「小型軽量」とするかは人それぞれだと思います。
私のようにサブカメラ用だったり、お気軽撮影用のレンズとしては150グラムあたりが
適度な「小型軽量」だと私は考えてます。
小型過ぎるとレンズに手を添えてカメラを構えるということがしづらいですし、
マニュアルフォーカスもしづらいです。
また画質的に妥協もあるでしょうし、開放F値も暗いことがほとんどです。
対して230グラムあたりを超えるようなレンズは画質も良く、F値も明るくよくボケます。
しかし気軽にどこでも使えるかと言われると、ちょっと大きいかなと私は感じます。
約70グラム
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約270グラム
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というわけで、サブカメラ用途の方はもちろん、手軽に綺麗な写真が撮りたいという
方にも137グラムの「M.ZUIKO 25mm F1.8」は適度な小型軽量レンズだと思います。
ちなみに、フードは「Lumix 15mm F1.7」と同じ八仙堂さんのフードで、
プロテクトフィルターを内側に装着しています。
ボケ量 |
正確な比較ではありませんが、だいたい同じ場所から、同じようにヘッドライト辺りに
ピントを合わせて撮った写真が以下です。
「M.ZUIKO 25mm F1.8」の開放F1.8と、フルサイズ50mmの開放F1.4です。
ボケ量はこの程度違います。
m4/3 M.ZUIKO 25mm F1.8
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フルサイズ 50mm F1.4
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私は以前「Sigma 30mm EX DN」というAPS-C用のレンズを愛用していました。
換算45mm、F2.8のレンズで、重さは130グラム、適度に小型軽量なレンズでした。
このレンズの不満点は開放がF2.8であまりボケないという点でした。
そこで気になるのは、「M.ZUIKO 25mm F1.8」と「Sigma 30mm EX DN」では
どちらがよりボケるのかということです。
詳細は以前に書いた記事「ボケ量の指標」を参照していただければと思いますが、
センサーサイズを超えてボケ量を比較出来る指標「レンズの有効口径」を比べてみました。
ボケ量指標は
・Sigma 30mm EX DN(APS-C):10.7
・M.ZUIKO 25mm F1.8(m4/3):13.9
という結果で、多少「M.ZUIKO 25mm F1.8」のほうがボケることがわかりました。
開放における周辺解像 |
「ハッとするほどシャープ」というわけではありませんが、開放でも使える解像感かなと
思いました。絞ったらもっとシャープだろうと思いますが。
総評 |
「このレンズが使いたい!」というような魅力は特にないと思いますが、
「このレンズは使えない!」というような欠点もないレンズだと思います。
一般的に、絞りを絞ればシャープになり、絞りを開ければ甘くなります。
つまり、F値の明るさと解像感は相反する要素です。
小型軽量なレンズとなればその両立は更に難しくなるんだろうと思います。
そういう意味で「M.ZUIKO 25mm F1.8」はとても良いバランスだと感じます。
ポートレートを撮るとか、風景を撮るとか、被写体が明確に決まっていればボケに特化、
解像に特化しているレンズでも問題ありません。
しかし、気軽な撮影でなんでもスナップする用途の場合、バランス良くまとまっている
「M.ZUIKO 25mm F1.8」はとても使いやすいレンズだと思います。
サブ用途、お気軽撮影用途の方にはお薦めします。
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