< Translate >

2017/08/17

"GF9"買ってみました。 その2 ~ ボケ量の指標 ~

フルサイズ、APS-C、m4/3。
現在私は上記3種類のセンサーサイズのカメラを使い分けています。

一般的に、センサーサイズによって
・高感度耐性
・ダイナミックレンジ
・ボケ量
に差が出ます。
高感度耐性、ダイナミックレンジはテクノロジーの進歩とともに性能が向上しますが、
ボケ量だけは純粋にセンサーサイズに依存します。

また、ボケ量はレンズのF値でも変化します。
となると疑問が生まれます。
「APS-CのF2.8と、m4/3のF1.8、どっちがボケる?」
というような疑問です。







センサーサイズを超えてボケ量を比較出来る指標

例えば、35mm換算で50mmのレンズを購入するとします。
ボケ量だけが判断材料ではありませんが、F2.8の暗めで小型なAPS-Cレンズを買うか、
F1.8のm4/3レンズを買うか、悩ましい問題です。

同じセンサーサイズ、同じ焦点距離のレンズならボケ量比較も簡単です。
開放F値の小さいほうがよりボケます。
ではセンサーサイズが異なる場合、ボケ量比較は可能なのでしょうか?
そこで調べてみると、「レンズの有効口径」がセンサーサイズを超えたボケ量指標として
使えるということを知りました。詳しく知りたいという方は検索してみてください。
「ボケ量の指標=レンズの有効口径=焦点距離÷F値」なんだそうです。

例えば25mm/F1.8のm4/3レンズと、50mm/F4のフルサイズレンズがあったとします。
その有効口径は、25÷1.8=13.9、50÷4=12.5となり、25mm/F1.8のm4/3レンズの
ほうがボケ量は多いということになります。

ちなみに、換算焦点距離が同じなら換算F値でボケ量比較が簡単に出来ます
m4/3の25mm/F1.8の換算F値はF3.6です。
換算F値は焦点距離の換算と同じで、単純にx2するだけです。
換算F値3.6<F値4ということで、m4/3の25mm/F1.8はフルサイズの50mm/F4より
ボケるということになります。






各センサーサイズのボケ量比較

ソニーEマウント。そしてm4/3。
換算50mm近辺のレンズのボケ量指標をいくつか算出してみました。



私は以前「Sigma 30mm F2.8 EX DN」を使っていました。
換算45mm、F2.8のAPS-C用レンズです。ボケ量が不満で手放しました。
そのレンズのボケ量指標は「10.7」です。
対して、「Olympus 25mm F1.8」のボケ量指標は「13.9」。
F2.8のAPS-C用レンズより、F1.8のm4/3用レンズのほうがボケ量は大きいんです。

また、現在私が使っているEマウント版「Sigma 30mm F1.4 DC DN」のボケ量指標は
「21.4」。対して「Olympus 25mm F1.2」のボケ量指標は「20.8」。
価格、重量は結構違いますが、APS-Cと変わらないボケ量がm4/3のレンズでも得られます。


冒頭の写真はフルサイズの50mm/F10と、m4/3の換算50mm/F5で撮った写真です。
ボケ量指標はどちらも5で、およそ同じボケ量に見えます。
センサーサイズの異なるマウントを使っている方には便利な指標だと思います。


























0 件のコメント :