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2016/03/04

「α7R2」で動画始めました その2 ~ 必須アイテム#1 モニター ~

「『α7R2』で動画始めました」第2回。
本日は外部モニターについて書きたいと思います。


スマホでも4K撮影が出来てしまう昨今、センサーサイズの大きいデジカメで動画を撮影する
醍醐味の1つは「ボケ」だと思います。
「α7R2」を手に入れ浮かれている私は当然ボカした動画を撮りたいと考えるわけです。

そこで必要になるのが「外部モニター」です。







































外部モニターはなぜ必要?

「α7R2」のようなEVF機では尚更ですが、マニュアルフォーカス時に液晶画面(EVF、LVF)を
拡大表示してくれる機能を便利に使っていらっしゃる方は多いと思います。
この機能のおかげで小さな画面でもピントの山の確認が容易になり、ピントを外してしまうという
失敗を減らすことが出来ます。
ボケを生かした、被写界深度の浅い写真を撮る時にとても重宝する機能です。

フォーカスの調整を容易に、正確にする必要があるのはもちろん動画でも同様です。
ただ、写真と動画では異なる点があります。


例えば私の場合、写真を撮る時はまず構図を決めます。
その後液晶画面を拡大表示しフォーカスを調整します。
つまり、構図とフォーカスの調整を液晶画面の表示倍率を変えて別々に行っているのです。

ところが動画はそうはいきません。
動画撮影中は構図とピントの両方を同時に確認し続ける必要があります。
しかし、液晶画面を拡大表示すると構図の確認が出来ませんし、そのままだとピントの
確認が出来ません。
そこで、3インチの背面液晶よりも大きな外部モニターを使います。
大きなモニターなら拡大表示しなくてもピントの山が見えますし、構図も同時に確認が
出来るわけです。








外部モニターの選択肢

で、外部モニターには2つの選択肢があります。
1つはスマホ、タブレットを外部モニターとして使うといやり方で、もう1つは一般的なHDMI接続の
小型モニターを使うやり方です。
画面の拡大表示含め、それぞれのメリット、デメリットを簡単に書くと、


[画面の拡大表示]

一度フォーカス調整を行ってしまえばその後フォーカス調整が不要な場合。
例えば、被写体もカメラも固定で撮影するのであれば動画撮影でも画面拡大表示は有効。
ただ、基本的には写真撮影に使う機能だと思います。

なお、動画撮影時にはフォーカスリングを回しても拡大表示にはなりません。
拡大表示ボタン(C3がデフォルト)を押すことで拡大表示になります。


[スマホを外部モニターとして使う]

「α7R2」側に「スマートリモコン」、スマホ側に「PlayMemories Mobile」をインストールすることで
スマホを外部モニターどして動作させることが出来ます。

カメラとスマホの接続は無線LANで、カメラとモニター(スマホ)を離しても使えることが
最大のメリット。例えばクレーンにカメラを取り付け、手元のスマホでモニタリングするような
場合にはとても便利。

ただし表示の遅延があるのと、無線LAN接続ということで安定性、確実性の面で不安はどうしても
残ります。常用する外部モニターには適さないと思います。
また、モードダイヤルを「動画」にしている場合のみ録画開始、停止、各種(SS、F値、ISO)
設定の変更がスマホ上で出来ます。なお、動画撮影中のタッチフォーカスは出来ません。


[HDMIモニター]

機材としては大袈裟になるが、最も安定してモニタリングすることが可能です。
ただしバッテリーの減りが早く、電源の確保には工夫が必要。

なお、4K撮影時外部モニターには撮影情報(電池残量とかSS、F値等)は一切表示されず、
映像のみが表示される。4K撮影時にはカメラのLVFで撮影情報を確認し、外部モニターで
映像を確認するというかたちになる。
(FullHD撮影では撮影情報も外部モニターに表示される)


という感じです。






オススメの外部モニター

私は竣工動画の撮影でHDMIモニターと、スマホ(Xperia Z Ultra:6.4インチ)両方を使いました。
基本的にはHDMIモニターを使い、クレーンを使った撮影ではスマホでモニタリングをしました。
両方ともなくてはならない外部モニターでした。

ただ、普通はクレーンを使った撮影まではしないと思います。
なので、基本的にはHDMIモニターをオススメします。


ちなみに、撮影で使うHDMIモニターは、

・ソニーのお高いやつ(5インチ、\35,000~くらい)
・中国製っぽいお安いやつ(5インチ、7インチ、\13,000~くらい)

の2種類が主流でなかろうかと思います。

使ったことがないので分かりませんが、もしかするとソニーのお高いやつの方が色の再現性が
良かったり、バッテリーの持ちが良かったりとかあるのかもしれません。
ただ、ピントの山を確認するということで言えば中国の安いやつで事は足りるだろうと思います。


私が購入したのは「Viltrox DC-70」という中国製っぽいお安いほうです。
他のモニターを試したことがないので分かりませんが、特に不満なく使うことが出来ました。




私がこのモニターを選んだ理由も書いておこうと思います。


[HDMI入力がある]

パソコンのサブモニター用、車載用のモニターにはHDMI入力のないものが多いです。
間違ってHDMI入力のないパソコン用や車載用を購入しないようお気をつけください。
ちなみに、「α7R2」側は「マイクロHDMI」端子です。


[バッテリー駆動 / ACアダプタ(DC電源)駆動]

小型モニターはUSB、乾電池、バッテリー(多くはソニーのNPシリーズ)、ACアダプタ、12V電源、
そのどれかを電源として動作します。
カメラ用として販売されているものはバッテリーでも、ACアダプタでも動作するのものが
ほとんどだと思います。

屋外でもバリバリ使うのであればソニーのNPシリーズが使えると便利ですし、究極的には
DC電源で駆動出来るモニタが最高だと思います。
私はいずれDC電源で駆動する予定です。詳細はまた別の機会に書きたいと思います。

ちなみに、私が購入したモニターはソニーのNPシリーズバッテリー、ACアダプタ(DC電源)で
動作するごく一般的カメラ用モニターです。
私はDC電源駆動を考えていますが、しばらくはエネループで使いたかったので、
以下のような電池ケースを購入し使っています。
モニターのバッテリーが持たないのは、エネループ駆動だからです^^;



[遮光フードが付いている]

カメラ用の小型モニターにはフードが付いているものがほとんどです。
最悪自作しても事足りると思いますが、最初から付属しているモニターをオススメします。


[三脚穴があいている]

カメラ用モニターには必須です。
パソコン用、車載用のモニターには三脚穴があいていません。お気をつけください。


[7インチ/1280x800ピクセル]

カメラ用の小型モニターは5インチか7インチのものがほとんどです。
私は大きいに越したことはないと思い7インチにしました。

あと、あまりに安いモニターや、車載用のモニターは解像度が低かったりします。
今だと7インチで1280x800ピクセルあたりが標準的解像度だと思います。
ピントの山を確認することが目的で使うモニターなので、解像度の低いものは避けたほうが
よいだろうと思います。

気をつけないといけないのは、モニター自体の解像度と入力可能な解像度は別だという点です。
「1920x1080ピクセル」という表記のあるモニターでも、それはあくまで入力可能な解像度であって、
モニター自体は800x480ピクセルだったりする場合があります。
その点は注意が必要かと思います。






以上外部モニターに関して書いてみました。
次回第3回はリグについて、そして第4回はバッテリーについて書きたいと思っています。


外部モニターはそこそこ重いですし、そのバッテリーまで含めればなかなかの重さです。
ホットシューに無理な負荷がかかっても嫌なので、外部モニターはホットシューではなく
リグを組んで取り付けることにしました。

そしてバッテリーです。
Eマウントのカメラはバッテリーの減りが早いと言われています。特に動画撮影では早いと。
実際驚くほどバッテリーの減りは早かったです^^;
しかも、それに負けず劣らず外部モニターのバッテリーも減りが早いです。
Eマウントのカメラ&外部モニターという組み合わせは、バッテリーとの戦いであるといっても
過言ではないと私は思いました。

外部モニターのためにリグを組むことが必要で、外部モニターのためにバッテリーの
工夫が必要なんです。そこまでしてでも外部モニターは使うべきだと私は思います。


本記事を読んで外部モニターいいなと思っていただいた方、リグ、バッテリーについての記事も
読んでいただいてから外部モニターを購入していただければと思います。
リグ、バッテリーについてもお楽しみにしていただければと思います。


























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