- Apple / AirPods Pro
- SONY / WF-1000XM3
Appleが2016年末に「AirPods」を発売して以来、ホットで進化の早いカテゴリです。
私はジョギングで使うためにTWSイヤホンを購入しましたが、
色々調べてみると「2020年はTWSイヤホンが熱い!」ので、
TWSイヤホンの選び方など書いてみたいと思います。
1.TWSイヤホンってどうなの? |
1-1.「TWS」って? |
まず、ワイヤレスイヤホン探しをしていると
- 「TWS」
- 「完全ワイヤレスイヤホン」
「TWS」は「True Wireless Stereo」の略で、日本語で言えば
「一切のコードなしでステレオ再生」といった感じでしょうか。
「完全ワイヤレスイヤホン」はそのまま「完全にワイヤレスなイヤホン」です。
「TWSイヤホン」≒「完全ワイヤレスイヤホン」です。
さて、以下のイヤホン、ヘッドホンをご覧ください。
これら2つはワイヤレスですが、「TWS」でも「完全ワイヤレス」でもありません。
これらのイヤホン、ヘッドホンは左右がコードで繋がっているんです。
つまり、ステレオ再生するためのコードが残ってるわけです。
ステレオ再生するためのコードをもなくしたのがTWSであり、完全ワイヤレスです。
左右がコードで繋がっているワイヤレスイヤホン、ワイヤレスヘッドホンは結構前から
ありましたが、2016年末にアップルが発売した「AirPods」は一切のコードなしで
ステレオ再生出来るイヤホンでした。
以来、TWSイヤホンはもの凄いスピードで進化し続けています。
1-2.TWSイヤホンを実際に使ってみて |
ジョギング、スタバ、街で買い物等々、様々なシーンで使ってみると、
- 「一切のコードがない」ことの快適さは想像以上
- 適切に装着出来ていないと耳から落ちる
- ポケットに裸で入れておくと高確率で行方不明
- 充電ケースに入れるだけなので充電は簡単
実際に使ってみると、「イヤホンをしていることを忘れる」
という感じです。スピーカーで音楽を聴いているような感覚でした。
コードのことを気にかけなくていい、コードのことが気にならない。
それがこれほど快適だとは思っていませんでした。
ただし、コードをなくしたことによるデメリットも確かにありました。
1つはTWSイヤホンが耳から外れて落っことしてしまうことです。
一度ジョギング中に落としてしまい、海ポチャ一歩手前でした。
しかし、
- 小型軽量のTWSイヤホンを使う
- 適切なサイズのイヤーピースを使い、適切に装着する
- イヤーフックの付いたTWSイヤホンを使う
ちなみに、バイクで高速道路を走る際にTWSイヤホンを着けてみましたが、
時速100キロで走っても落ちはしませんでした。
耳が露出するヘルメットだったので、風切り音で音楽はほぼ聞こえませんでしたが。。。
あとこれも想像していなかったのですが、カフェの注文時等一時的にTWSイヤホンを
外しポケットに裸で入れておくと、「どこのポケットに入れっけ?」となります。
コードのあるイヤホンなら一時的に外しても首にかけておけるので迷子になりません。
ただ、外の音をマイクで拾って聞かせてくれる「外音取込」機能のあるTWSイヤホンなら
外の会話が聞こえるのでTWSイヤホンを外さなくて済みます。
1-3.Bluetooth接続ってどうなの? |
TWSイヤホンを使ってみた感想の中で、無線規格のBluetoothに起因するのが
- 決して良くはないが、十分に音楽を楽しめる音質
- 充電ケースからイヤホンを取り出すと100%再接続
- 人混み等、干渉電波のある所で音が途切れる
今から11年前の2008年、私はMotorolaのワイヤレスヘッドホンを使っていました。
どちらも1万円しない程度の価格でしたが、
- 音質が酷い
- 再接続の安定性が低い
2008年当時のBluetoothは未成熟な無線技術でした。
そして11年ぶりに私はワイヤレスイヤホンを購入しました。
3,300円のTWSイヤホンです。TWSイヤホンとしては最安価な部類です。
しかし、十分な音質、まったく失敗しない再接続安定性に驚きました。
さて、Bluetoothに関して2008年より悪化していることが1つだけあります。
それは干渉電波の増加です。
2008年当時、巷にはWiFiもBluetoothもさほど飛んではいませんでした。
先日、3,300円のTWSイヤホンで音楽を聴きながら六本木のツタヤに入ったところ、
まともに音楽が聴けないほどに音が途切れました。
通勤電車や人混みなど、干渉電波の多い場所で使う方はそれなりの金額を出し、
をお使いください。
2.TWSイヤホンの選び方 |
2-1.音質 |
私は普段総額200万円ほどのオーディオで音楽を聴いています。
音にはこだわっている部類の人間だと思います。
しかし、3,300円のTWSイヤホンでもそう不満なく音楽を楽しむことが出来ました。
音源の質が良い曲だと「いい音だなぁ」と感じることすらありました。
もちろん、2万円のTWSイヤホンはもっといい音でしょうし、3万円なら更にでしょう。
しかし、オーディオに200万円かけなくても音楽は楽しめるように、TWSイヤホンに
3万円かけなくても音楽は楽しめます。3,300円のTWSイヤホンでも音楽を楽しめる
だけの音質はあると私は感じました。
では3,300円のTWSイヤホンをオススメするかというと、オススメは出来ません。
なぜなら、「使い勝手」が悪いからです。
2-2.使い勝手 |
TWSイヤホンは日進月歩で進化、低価格化しています。
この進化、低価格化は
- QCC3020
- QCC3026
- QCC5124
現在、Apple、SONY、BOSEなどがTWS界隈をリードしています。
彼らは自社開発した独自チップを使い、使い勝手の良いTWSイヤホンを販売しています。
彼ら3社以外が同様の使い勝手を備えたTWSイヤホンを造ることは簡単ではありません。
独自チップの開発にはとてもお金がかかるからです。
しかし「Qualcomm社」が販売する「汎用チップ」を使うと、中国の名もないような
会社でも「AirPods Pro」に近い使い勝手のTWSイヤホンを販売出来るようになります。
そして「Qualcomm社の汎用チップ」搭載で、使い勝手の良いTWSイヤホンが
2019年12月末から販売され始めます。
2020年には「AirPods Pro」に近い使い勝手のTWSイヤホンが、1万円以下の価格で
購入出来るようになるのではないかと思っています。
2020年はTWSイヤホンが爆発的に普及すると私は思います。
その「Qualcomm社の汎用チップ」が実現する使い勝手というのは、
- ノイズキャンセリング
- 外音取込
- 音途切れ軽減(「TWS+」に対応)
- イヤホン本体でのボリューム調整
- バッテリー持ち改善
電車通勤、電車通学でTWSイヤホンを使う方には周囲の音を消す
「ノイズキャンセリング」や「音途切れ軽減」は必須でしょう。
カフェの店員さんと話をしたり、後ろから近づいてくる車の音に気付くのに
「外音取込」も必須機能だと私は考えています。
また、TWSイヤホンはイヤホン本体のボタンで曲の再生や停止が出来ますが、
より頻繁に行いたいのはボリューム調整です。ボリューム調整は本当によく使います。
「イヤホン本体でのボリューム調整」が出来ればスマホをポケットやバッグから
取り出さなくてもボリューム調整が行えます。
そして、「バッテリー持ち改善」は全TWSイヤホンユーザーに恩恵があります。
さて、私が購入した3,300円のTWSイヤホンですが、
- 「ノイズキャンセリング」非搭載
- 「外音取込」非搭載
- 人混みで音途切れ頻発
- イヤホン本体のボタンではボリューム調整不可
- バッテリー持ちは3時間程度
その音質に不満はありませんが、使い勝手の部分では満足していません。
もう1万円出してでも使い勝手の良いTWSイヤホンが欲しいと考えていますし、
購入検討中の方にも使い勝手を重視して選ぶことをオススメします。
3.オススメのTWSイヤホン |
最後にオススメの機種をいくつかご紹介したいと思います。
とは言っても、私は3,300円で買ったTWSイヤホンしか聴いたことがありません。
以下はネット上のレビュー、人気等を調べた情報で抽出した機種になります。
参考程度に読んでいただければ幸いです。
3-1.音質重視 |
- 音質にはこだわりたい
- 使い勝手にはこだわりたい
2019年12月現在、最高の音質、そして使い勝手の良さも兼ね備えた機種です。
ただ、外音取込機能はありますがノイズキャンセリング機能はありません。
- 音質にはこだわりたい
- 使い勝手にはこだわらない
外音取込機能、ノイズキャンセリング機能はありませんが、音質の評価は高いようです。
3-2.使い勝手重視 |
- 音質にはこだわらない
- 使い勝手にはこだわりたい
まず「AirPods Pro」ですが、外音取込機能、ノイズキャンセリング機能は
TWSイヤホンの中で最も優れているという評価が多いです。
マイク性能が良いようで、外音取込機能、ノイズキャンセリング機能が
とても自然だというレビューが多いです。
ちなみに、「AirPods Pro」はAndroidでもおおよそ問題なく使用出来るそうです。
そして「YAMAHA / TW-E5A」ですが、これは「Qualcomm社の汎用チップ」を搭載し、
2019年12月末に発売される外音取込機能のあるTWSイヤホンです。
私事ですが、「YAMAHA / TW-E5A」が発売された購入しようと考えています。
2019/12/10追記:
・「YAMAHA / TW-E5A」は2020年2月に発売が延期されました。
・「AVIOT / TE-D01d mk2」もQualcomm社の汎用チップ搭載で、外音取込可です。
- 音質にはこだわりたい
- 使い勝手にはこだわりたい
「Sennheiser / MOMENTUM True Wireless」には及ばないという評価が多いですが、
「Apple / AirPods Pro」よりも高音質だというレビューが多いです。
そして外音取込機能、ノイズキャンセリング機能も搭載しており、音質と使い勝手の
バランスのとれた機種だと思います。
3-3.価格重視 |
- 音質にはこだわらない
- 使い勝手にはこだわらない
- 人混みでは使わない
- TWSイヤホンがどんなものか一度使ってみたい(←私はコレ)
という方には低価格な以下の機種をオススメします。
私が購入したのは「SoundPEATS / TrueFree+」という機種です。
3,300円で購入しました。
その他の機種もアマゾンでの評価は高く、初めて購入するTWSイヤホンとして、
気軽に使うTWSイヤホンとして良い機種だと思います。
駅の線路には数千のTWSイヤホンが落ちているということからも分かるように、
TWSイヤホンは落としたり失くしたりすることが避けられないガジェットです。
あまり高価なものだと落とした、失くした時のダメージが大きく、安価なものを
ある程度使い捨て的に使う選択もアリではないかと思います。
また、安価な機種は小型軽量のものが多く、大型で重いTWSイヤホンよりは
耳から落ちにくく、ジョギング等には向いていると思います。
以上ですが参考にしていただければ幸いです。
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