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2019/04/07

#アレクサ 「未来」がやってきた。 その4 ~ 家電選びのコツ ~

Amazonの「Echo Spot」を使い始めて半年が経ちました。
想像した通り、「家電を声で操作する」という用途に最も恩恵を感じています。

突然ですが、現在家電には大きく分けて
  • Alexa、GoogleHomeに正式対応し、声で操作可能な家電
  • 正式対応はしていないものの、声で操作可能な家電
  • 声で操作不可能な家電
上記3種類の家電があります。

例えば最新のロボット掃除機、最新のエアコンの一部はWiFi機能を内蔵しており、
正式にスマートスピーカーに対応していて声で操作することが可能です。
今後スマートスピーカーに正式対応する家電は増えていきますが、
まだまだ種類は多くありませんし、今はおそらく割高です。

なので現状、スマートスピーカーを使い声で家電を操作する場合、
「正式対応はしていないものの、声で操作可能な家電」を使ってる方が多いと思います。
新たに最新家電を買わなくても、従来の家電でも安価な追加投資で音声操作出来ます。

さて、現在スマートスピーカーを使い家電を声で操作しているという方はもちろん、
まだスマートスピーカーを使ったことがないという方も、どうせ買うなら声で
操作出来る家電を選びたいですよね?
で、前述した通りスマートスピーカーに正式対応している家電はまだまだ少ないので、
  • 正式対応はしていないものの、声で操作可能な家電
  • 声で操作不可能な家電
から選ぶことになる場合が多いと思います。
ここで困ってしまうのが、
  • 声で操作可能な家電でも「Alexa対応 / GoogleHome対応」の表記はない
  • 声で操作不可能な家電でも「Alexa非対応 / GoogleHome非対応」の表記はない
という点です。
「どれは声で操作出来て、どれは出来ないの?」となってしまうわけです。

そこで本日は「スマートスピーカー時代の家電の選び方」について書きたいと思います。
チェックすべきは「スイッチ」です。







声で家電を操作する仕組み

おさらいになりますが、スマートスピーカーに正式対応していなくても、
以下どちらかの家電であれば声で操作することが出来ます。
  1. 赤外線リモコンで操作出来る
  2. 電源供給のON/OFFで操作出来る
※詳しくは ”以前の記事(その1 ~ 実はアナクロ ~)” をご覧ください。
※上記以外の家電でも方法はありますが、上記の方法が楽です。



以降、「サーキュレーター」を例に「このタイプの家電は声で操作出来る」、
「このタイプの家電は声で操作出来ない」というご説明をさせていただきます。

ちなみに、これからご説明する家電の選び方はサーキュレーターに限った話ではなく、
例えば「こたつ」でも「ハンドミキサー」でも「シーリングライト」でも同じです。
「こたつ」や「ハンドミキサー」も正しく選べば声で操作出来ます。







赤外線リモコンで操作出来る家電(=声で操作出来る家電)

声で操作出来る家電を見分ける最も簡単な方法は、「リモコン操作可能かどうか」です。
※Bluetooth、2.4GHz帯電波を使ったリモコンもありますが、赤外線リモコン限定です。
※リモコンで出来ること全てを声で操作出来るとは限りません。

テレビでもエアコンでもシーリングライトでも電動開閉カーテンでもOKです。
リモコンで操作出来る家電はスマートスピーカーを使って声で操作出来ます。
以下写真はアマゾンで探したリモコン操作可能なサーキュレーターのリモコンです。



リモコン操作可能であれば特に書く事もないのですが、お伝えしたいことがあります。
  • リモコン選びにもコツある
  • リモコン操作出来ない家電をリモコン操作可能にするアイテムがある
の2つです。



リモコン選びのコツ

まずはリモコン選びのコツについてです。
電源のON/OFF、風量調整、首振り設定、タイマー設定。
サーキュレーターのリモコンで行う操作はどの機種でもそんな感じです。
しかし、上の画像にあるようにそのインターフェースは様々です。

「風量ボタン」に注目してください。
左のリモコン:「風量(おそらく弱→中→強→弱に戻る的な挙動)」
中のリモコン:「風量アップ」/「風量ダウン」
右のリモコン:「風量強」/「風量中」/「風量弱(静音)」
といったボタン配置になっています。
真ん中のリモコン、右のリモコンは好みだったり、何段階風量を変えられるかで
どちらが便利か変わってくると思います。
しかし左のリモコンはオススメしません。望む風量にするのに何度も指示しないと
いけないからです。



リモコン操作出来ない家電をリモコン操作可能にするアイテム

私が声で操作出来て最も便利だと感じた家電は「シーリングライト」です。

デスクに置くようなライトスタンドであればコンセントに挿して使います。
であればWiFi内蔵電源タップを間に挟むことで音声操作が可能になります。
しかし、シーリングライトだと電源タップを間に挟むことが出来ません。

今はLEDのリモコン操作可能なシーリングライトが5千円程度で買えてしまいます。
なので、シーリングライトをリモコン操作可能なものに交換してしまうというのも
アリだと思います。
しかし今のシーリングライトをそのまま使いたいという場合、そのシーリングライトを
リモコン操作可能にしてくれるアイテムがあります。

シーリングライトの取付部分とシーリングライトの間に赤外線受光部を持つ
アダプター(2,000円しません)を挟むことでリモコン操作が可能となり、
音声操作出来るようになります。







電源供給のON/OFFで操作出来る家電(=声で操作出来る家電)

赤外線リモコンで操作出来る家電は基本的に「声で操作出来る家電」です。
なのでリモコン操作対応家電を選んでおくのが一番間違いがありません。

ですが、
  • リモコンで操作出来るモデルがない
  • リモコンで操作出来るモデルは高い
などの理由からリモコン操作出来ない家電を選ぶこともあるかと思います。
そういう場合は冒頭に書いたように、家電の「スイッチ」をチェックします。

身近にある家電、例えばヘアドライヤーをお持ちでしたら試してみてください。
ドライヤーから温風が出ている状態で、スイッチを切らずコンセントを抜いてください。
そして再度コンセントを挿してください。
一般的なドライヤーは温風がまた出てくると思います。
コンセントが抜けて、「電源供給が止まってもスイッチはONの状態を維持した」
ということです。

で、ドライヤーのコンセントを「WiFi内蔵電源タップ」に挿し、
ドライヤーのスイッチは温風が出る位置にセットしておきます。
その状態にして声でWiFi内蔵電源タップの電源供給ををON/OFFすると、
ドライヤーをON/OFFすることが出来ます。
ドライヤーは「電源供給のON/OFFで操作出来る家電」=声で操作出来る家電です。

大事なのは、「電源供給が止まってもスイッチがONの状態を維持出来る」
スイッチかどうかです。
そういう種類のスイッチを「オルタネイトスイッチ」と言います。

このスイッチの特徴は、「ひと目で電源がONなのかOFFなのか分かるスイッチ」です。
電源ONのボタンだけ押されて凹んでいたり、ツマミが電源ONの位置になっていたり。
ドライヤーのスイッチもひと目で「High」とか「Cold」と分かるはずです。
ちなみに以下の写真は「オルタネイトスイッチ」のサーキュレーターです。



お好みの風量にセットした状態のサーキュレーターを「WiFi内蔵電源タップ」に
接続しておきます。そうすれば声でサーキュレーターをON/OFFさせることが出来ます。
電源供給が止まっても電源ONの状態を維持出来るオルタネイトスイッチの家電
だからこそ可能なのです。


ちなみに、オルタネイトスイッチはアナクロで、安っぽい、昔ながらのスイッチです。
昭和時代の扇風機やテレビ、そんな印象です。
実際このスイッチの家電は安価なモデルが多いと思います。
しかし、アナクロゆえに音声操作が可能なんです。
「スマートスピーカー時代にはアナクロな家電が適している」というのは意外ですが。

ただし、「オルタネイトスイッチ」の家電を声で操作するのには欠点があります。
言い換えると、「電源供給のON/OFFで操作出来る家電」には欠点があります。
それは、声で操作出来るのは「電源のON/OFF」のみな点です。
ドライヤーなら、温風と冷風の切り替え、イオン放出のON/OFF、そういった操作は
声で出来ません。サーキュレーターなら、風量の調節、首振りのON/OFFといった
ことは声で操作出来ません。
「サーキュレーターは常に風量強で使う」といった使い方なら問題ありません。
大抵はそれで問題ないと思いますが。






電源供給のON/OFFで操作出来ない家電(=声で操作出来ない家電)

最後にスマートスピーカー時代には避けたほうがいい家電、声で操作出来ない家電です。

ドライヤーのスイッチは「電源供給が止まっても電源ONの状態を維持出来る」
スイッチだと書きました。そのため声で操作出来ると。
逆に、「電源供給が止まると電源ONの状態を維持出来ない」スイッチがあるんです。
そういうスイッチを「モーメンタリスイッチ」と言います。

「モーメンタリスイッチ」は洗濯機、ウォシュレットの操作パネル、食洗機など、
水回りで使われる家電に多いです。
あと身近なところではパソコンのキーボードもモーメンタリスイッチですし、
タッチセンサー式のスイッチも動作的にはモーメンタリスイッチです。



このスイッチの特徴は、「目で見て、電源がONなのかOFFなのか分からないスイッチ」
です。ドライヤーのようにスイッチが「High」や「Cold」の位置に動いたりはしません。
スイッチを1度押すと電子回路的に電源がONの状態に移行し、もう1度スイッチを押すと
電子回路的に電源OFFの状態に移行します。

この「電子回路的に」というのがミソでして、電源がONの状態であっても
コンセントが抜かれ電源供給が止まると電源がOFFの状態にリセットされてしまいます。
つまり、「電源供給が止まると電源ONの状態を維持出来ない」スイッチなんです。
なので、モーメンタリスイッチの家電は「電源供給のON/OFFで操作出来ない家電」
=声で操作出来ない家電なんです。


パッと見、「モーメンタリスイッチ」の家電はオシャレで高級感漂ってると思います。
実際「オルタネイトスイッチ」の家電より価格の高い家電に多く採用されるスイッチ
という印象があります。しかしこれらの家電は声で操作出来ません。
※まったく出来ないというわけではありませんが、面倒なのでオススメ出来ません。

「モーメンタリスイッチ」で操作するサーキュレーターもいくつかありました。
仮に今音声操作の必要性を感じないにしても、「モーメンタリスイッチ」の家電は
選ばない方がいいと思います。






まとめ

リモコンで操作する家電、例えばエアコン、テレビ、シーリングライトですが、
そういった家電は声で操作出来ると便利な傾向がある気がします。

例えば、ドライヤーって声で操作出来ても有難味を感じないと思います。
同じように、ハンドミキサーを声で操作出来ても有難味を感じないと思います。
手元で使う家電はリモコン操作も音声操作も需要が少ない傾向にあると思います。
なので、リモコン操作可能なモデルがあればそれを選ぶのが良いと思います。
そういった家電をリモコンではなく声で操作すれば便利に感じると思います。

ただ、お安く済ませたいという場合はオルタネイトスイッチの家電を買ってください。
電源のON/OFFしか声で操作出来ませんが、結構それで事は足りてしまいます。

以上ですが、スマートスピーカー時代の家電選びのコツについて書いてみました。
私もスマートスピーカーを使い始めてたった半年なので、間違った情報を書いて
しまっている可能性もありますが、参考にしていただければ幸いです。


























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