- 本格派
- 激安(2,599円@アマゾン)
- 小型
※なお当記事執筆時は「3,299円@アマゾン」に上がっています。
「激安(1,000円台)&小型」の入門者向け三脚はアマゾン等でよく見かけますが、
「本格派&激安&小型」の三拍子揃った三脚は珍しいのではないかと思っています。
- 初めて三脚を買うという三脚入門者の方
- 気軽に持ち歩ける ”使える” 三脚が追加で欲しい三脚愛用者の方
どこが本格派? |
現在は「3,299円」なので「激安」とまでは言えないと思いますし、
剛性に関してはあくまで値段なりのものです。
それでもなおこの三脚はお買い得だと私は思います。
私がそう考える理由は、この三脚が値段に見合わず「本格派」だからです。
三脚に詳しい方なら冒頭の写真を見ただけで全て分かってしまうと思うのですが、
- 私が購入した本格派な三脚(3,299円)
- よく見かける本格派ではない入門者向け三脚(1,457円)
本格派ポイント#1 アルカスイス互換の雲台 |
まずはクイックシューの規格についてです。
カメラと三脚を固定するには大きく分けて以下2種類方法があります。
- カメラと三脚を直接ネジで止める
- カメラに「クイックシュー(アダプタ)」を装着し、ワンタッチで三脚に取付ける
そして、クイックシューを取付けるクランプ(雲台)には
- メーカー独自規格クランプ
- アルカスイス互換クランプ
最近三脚の世界では「アルカスイス互換」という規格が勢力を拡大中です。
事実上アルカスイス互換がグローバルスタンダードと言って差し支えないと思います。
言うまでもなく、私はグローバルスタンダードの規格をオススメします。
とはいえ正直なことを言ってしまえば、初めて三脚を買おうという方にとって
アルカスイス互換だろうが独自規格だろうが大した違いはありません。
どちらの三脚を買っても三脚として使うことが出来ます。
しかし、グローバルスタンダードの規格があるのに、わざわざ単一メーカーでしか
使えない独自規格の三脚を買う理由はありません。
本格派な三脚:アルカスイス互換
|
本格派ではない三脚:独自規格
|
ちなみに、アルカスイス互換の三脚はハイエンド三脚に多く採用される規格でした。
最近は中国などアジアメーカーの三脚でも多く採用されており、それらが安価に
販売されています。それでも、3,000円の小型三脚にアルカスイス互換の雲台が
付属しているというのは珍しいと思います。
本格派ポイント#2 脚を開く角度が調整可 |
活用頻度は低いのですが、5,000円くらいの三脚から「脚の開く角度の調整機能」を
装備した三脚が増えてきます。
例えば階段の途中に三脚を設置するとか、強風の岸壁に三脚を設置するとか、
不安定な場所では脚の開く角度を調整し三脚が安定して設置出来るようにします。
私が以前所有していた小型三脚にはこの機能がありませんでした。
お台場の海岸で写真を撮る時、風で三脚が倒れカメラが海ポチャしないか
気が気ではありませんでした。
本格派な三脚:3段階角度調整可
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本格派ではない三脚:角度調整不可
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違う三脚ですが良い写真があったので参考にご紹介します。
脚をより大きく開くと重心が下がり、多少の風では倒れなくなります。
実際倒れるかはさておき、安心感がまるで違います。
本格派ポイント#3 ウェイトフック |
これも活用頻度は低いのですが、三脚に ”重り” を取り付けて安定感を増すための
フックが中型以上の三脚だと付いているものが多いです。
例えば登山して強風の山頂で写真を撮るような場合、バックパックを三脚にぶら下げる
ことで強風でも三脚がブレにくくなります。一般的に重い三脚の方が安定するので。
登山では重い三脚を担いで登るのは大変なので、軽い三脚を持って登りバックパックや
石を重りにして軽い三脚でも安定感を増すことが出来ます。
本格派な三脚:ウェイトフック有
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本格派ではない三脚:ウェイトフック無
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本格派ポイント#4 雲台が交換可能 |
そして最後、これが最も重要な本格派ポイントです。
それは雲台が取り外せることです。
中・上級者向け三脚では雲台交換可能なのが普通です。
しかし、3,000円の小型三脚で雲台を取り外せる三脚はとてもレアで貴重です。
- 剛性の低い三脚
- 用途に合っていない三脚
- 雲台の質が低い三脚
人それぞれだとは思いますが、剛性が低くても用途や工夫によっては活用出来ます。
また購入目的の用途に合っていなくても、その三脚に合った用途に出会う事もあります。
剛性が低くても軽いから登山に持って行こうとか、脚を全部伸ばさずに使おうとか、
風のない室内なら使えるとか、ヤフオクの商品撮影程度なら使えるとか。
しかし、雲台の質が低いとどうしようもありません。
雲台を取り外せない三脚の場合、雲台に不満を感じたら三脚を捨てるしかありません。
しかし雲台を取り外せれば雲台を交換することが出来ます。
三脚選びで最も大事なことは「雲台を交換出来る三脚」を選ぶこと。
と言ったら言い過ぎですが、私は雲台が取り外せることをとても重視しています。
本格派な三脚:雲台交換可
|
本格派ではない三脚:雲台交換不可
|
三脚入門者の方にも「本格派」な三脚をオススメします |
以上、「本格派」な激安小型三脚と、「本格派ではない」激安小型三脚の比較でした。
これから三脚を初めて買うという方は、さほどピンと来てないのではないかと思います。
とはいえ3,000円程度のものなので、騙されたと思って「本格派」の激安小型三脚を
買ってみてください。「あー、確かに雲台換えたくなるね」と納得していただける日が
くると思います。
さて、ここで付属する雲台について触れておきたいと思います。
2,599円の小型三脚付属の雲台なのに、取り外せてアルカスイス互換で金属製です。
これがどれほどレアなことなのか、三脚愛用者の方ならご理解いただけると思います。
しかし、この三脚を買って使っていれば三脚入門者の方でもいずれ感じると思います。
「あー、確かに雲台換えたくなるね」と。。。
「2,599円の三脚に付属する雲台」に不満を述べるというのは正直心苦しいですが、
一応書いておきます。
- 締め込んだ後、手でクランプ部分を持って動かすとツマミが勝手に回って緩む
- ツマミを緩めても、ボールは滑らかに動かない
カメラに重いレンズを着けた状態で締め付けが甘いと、勝手にツマミが回って緩み、
カックンとお辞儀しちゃうこともあるのではないかと思います。
この点に関しては論外だと思います。
なので私は「Leofoto」の「LH-25」という雲台に買ってすぐに換えました。
「この三脚は雲台がショボいのでオススメしません」ということでは断じてありません。
1,500円とか3,000円で買える三脚の雲台はもれなくショボいんです。
しかし、「本格派」なこの三脚ならそのショボい雲台を交換出来るんです。
それはとても素晴らしいことなんです。
極端なことを言えば、雲台なしで脚だけが3,299円でも買う価値があると私は思います。
スペック的なお話 |
一応スペック的なことについても書いておこうと思います。
私がこの三脚に載せる機材は「GF9」という小型のミラーレスカメラで、
レンズを含めても600g前後です。
カタログスペック的には耐荷重3kgのこの三脚ですが、1kgに満たない程度の
カメラで使うことをオススメします。
この三脚は本格派だと書いてきましたが、剛性感は決して本格派ではありません。
そこはお値段なりです。重い機材、望遠レンズ等は避けたほうがいいです。
スマホ、コンデジ、小さいミラーレス。そのあたりの機材が適しています。
そして、アマゾンに掲載されていたカタログスペックを以下に転載しておきます。
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以上ですが参考にしていただければ幸いです。
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