今更「M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」買いました。

パナソニックの「15mm/F1.7」を先日売却し、代わりにオリンパスの
「9-18mm/F4.0-5.6」を購入しました。

「15mm/F1.7」はとても高画質で便利なレンズでした。
しかし焦点距離的にスマホと被っており、「デジカメ持ってかなくていいか。。。」と
なってしまうことが多々ありました。
要は、「スマホでは撮れない写真が撮れるレンズが欲しい」と思ってしまったのです。
結果購入したのがオリンパス「9-18mm/F4.0-5.6」です。

35mm換算で18mm～36mm

「換算36mmまで撮れるから便利」というレビューをいくつか見かけましたが、
私の場合使うのは「9割以上広角端、それ以外は1割未満」という感じです。

換算18mm	換算36mm

「換算18mm」はスマホと比べ俄然ダイナミックな写真が撮れます。
適当に撮るだけで見慣れたスマホ写真とは違った雰囲気の写真になります。

換算18mm（9-18mm/F4.0-5.6）	換算27mm（スマホ）

画質は不満なし

• m4/3
• 5万円
• このサイズ、重さ
• 広角ズーム

でここまで写ってくれれば何も言うことはありません。
広角端以外はほとんど使ってないので、広角端限定の評価ですが。

「9-18mm F4.0-5.6」のコンパクトさは七難隠す

オリンパス「9-18mm/F4.0-5.6」はm4/3を始める前から気になるレンズでした。
広角ズームなのにとても小型だったからです。
しかし購入を躊躇するネガティブな点もありました。

• 設計が古い
• デザインが古い
• 沈胴式は撮影前に一手間あって面倒らしい

といった点です。

しかし購入し使ってみて感じるのは、「コンパクト最高！」ということです。
デザインの古さも、沈胴式の面倒さも「まあいっか」と思わせてくれるほどに
そのコンパクトさは魅力です。

• 広角端は換算18mmで足りる
• 気軽に広角写真が撮りたい

という方には自信を持ってこのレンズをオススメします。

望遠端の開放F値5.6だけが不満

このレンズの望遠端は換算36mmというとても便利な焦点距離ではありますが、
開放F値が5.6なので「望遠端に過度な期待をしないほうがいい」と私は思います。
開放F値5.6がフルサイズなら気にしませんが、m4/3でF5.6だとちょっと不便です。

まずはボケ量です。
換算36mmというのはテーブルフォトにも便利な焦点距離だと思うのですが、
m4/3の換算36mm/F5.6だとボケを狙った写真が撮りづらいです。

あと暗所での撮影もF5.6だと不便です。
m4/3なのでISOを上げればすぐにノイズが乗ってしまいます。

ボケ ※RX10M2（1インチセンサー）で撮影	暗所 ※15mm/F1.7で撮影

ボケ量（レンズの有効口径）的に言うと、m4/3の換算36mm/F5.6というのは
フルサイズの35mm/F11相当で、1インチの換算35mm/F4.0相当です。
フルサイズのF11相当ですから、完全に「パンフォーカスで撮りたいF値」です。
「換算36mmまであればスイーツも撮れる」というようなことを考えてこのレンズを
買うのはあまりオススメしません。
インスタに上げるくらいの写真なら、iPhoneのポートレートモードを使った方が
雰囲気ある写真が気軽に撮れる気がします。

換算35mmで同じボケ量になるF値
m4/3 （18mm）	フルサイズ	1インチ （12.8mm）
F5.6	F11	F4.0
F4.0	F8.0	F2.8
F2.8	F5.6	F2.0

次に同じ露出を得るためのシャッタースピードとISOです。
例えばF5.6でSSが1/15だった場合、F2.8なら1/60で同じ露出を得ることが出来ます。
換算36mmで1/15だと手ブレしてしまうと思いますが、1/60なら大丈夫でしょう。
またF5.6でISO3200だった場合、F2.8ならISO800で同じ露出を得ることが出来ます。
m4/3でISO3200というのは結構苦しいですが、ISO800なら十分な画質を得られます。

同じ露出を得るためのシャッタースピード/ISO
SS/ISO	F5.6	F4.0	F2.8	F2.0
SS	1/15	1/30	1/60	1/120
ISO	3200	1600	800	400

m4/3はセンサーが小さいためただでさえボケ量は少ないですし、高感度も弱いです。
そのうえF値まで暗いとボケと暗所にはあまり期待しないほうがいいと思います。
とはいえ、望遠端の開放F値をF4.0、F2.8にすれば確実に大きく重くなってしまいます。
大きく、重くしてまで望遠端開放F値を小さくして欲しいとは思いません。
広角レンズとしてこのレンズはとてもオススメですが、スイーツやお料理は別のレンズを
使う前提で考えておいたほうが無難だと思いました。


以上ですが、参考にしていただければ幸いです。