私はDIYで
- アルミ加工
- 簡単なハンダ付け
というわけで、アルミ加工、ハンダ付けの際に便利だと感じたDIY工具をいくつか
ご紹介したいと思います。
アルミ加工 |
私がDIYで作る機会が最も多いのはアルミ部品です。
アルミは金属といっても柔らかいので、DIYの素材としては使いやすい素材です。
以下は最近私が作ったアルミ部品です。
これらの部品を作るのに便利だと思った工具を3つご紹介します。
「映像撮影用のリグ」
「スマホにワイコンを取付けるためのマウント」
ミニリューター |
DIYでアルミ加工をする際、私が最も苦労するのは部品の切り出しです。
大抵は東急ハンズでアルミ板やアルミ棒を買ってきて、そこから必要な部品を
切り出しています。が、この作業がとても重労働です。
というのも、部品を板や棒から切り出すのに使っていたのが「のこぎり」と
「棒ヤスリ」だからです。
私がどのように板や棒から部品を切り出しているのか簡単にご説明します。
まずは部品の仕上げから5mmほど余裕をもった周囲にズラッと穴をあけます。
その穴をつなぐようにのこぎりで大雑把に部品を切り出します。
その後棒ヤスリで仕上げています。
穴あけは知り合いの工場でボール盤を使わせてもらうので簡単です。
そこからのこぎりで切り出すのも穴があいているおかげで簡単です。
最後の棒ヤスリで仕上げる工程がともかく大変なんです。
部品サイズだったり、直線で仕上げるのか曲線で仕上げるのかによっても違いますが、
1~2時間ヤスリがけするなんてのはザラです。
そんなわけで、アマゾンのカートに「ミニリューター(ミニルーター)」が
ずーと入っていました。なかなかポチるタイミングがなかったのです。
しかし、今DIYで作っている部品が曲線仕上げなこともあり、ついにミニリューターを
ポチってしまったのです。
使ってみた感想は、「なんでもっと早く買わなかったんだろう。。。」でした。
時間短縮もそうですが、ミニリューターだとどんなに削っても疲れないんです。
私は以前自転車のギアを削り続けて手の神経を痛め、2週間くらい手の痺れが取れない
という経験をしました。その時は洋服のボタンをはめることも困難なほどでした。
しかし、ミニリューターを使えばそんなことは起こり得ません。
「棒ヤスリでも時間はかかるけど部品を切り出せる」と私は以前考えていました。
なのでミニリューターをなかなか買わなかったんですが、ミニリューターを使うことで
短縮出来る時間、労力を考えればミニリューターの値段など安いものだと思いました。
アルミに限らずですが、削る、穴(~3mm)をあける、磨く等を手作業で行っている方、
ミニリューターを買うことを強くオススメします。
万力 |
「削る」作業で絶対必要になるのが、「削る対象が動かないように固定する」ことです。
「ヤスリがけは重労働」だと前述しましたが、削る対象の部品が動かないように
利き手と反対側の手で部品を押さえるのもまた重労働です。
削るチカラが強いほど、部品を押さえるチカラもまた強くしなければなりません。
なんなら部品が動かないように押さえるほうが、削るよりも大変な気すらします。
そこで便利なのが「万力」です。
私は小さな部品しか作らないので、1,500円ほどの小さな万力をデスクに取り付けて
使っています。安く小さい万力でも十分役に立ってくれます。オススメです。
タップ |
私も正確な言葉は知らないのですが、メス側のネジ山を作ることを「タップを切る」とか
言うそうです。アルミ部品にネジ山を作ることで、ナットを使わなくても部品同士を
固定したり組み立てることが出来るようになります。
ドリルの刃のような「タップ」を使いネジ山を作ります。
部品にネジ山を作ることが出来るとDIYの幅がとても広がります。
ただし、ある程度「ネジ」に関する知識が必要になります。
以下、ネットの情報を元にメジャーどころの規格を整理してみました。
詳しく知りたいという方は調べてみてください。
ネジの規格 | ネジ山のピッチ | ||
メートルネジ ※国際規格 |
並目 | 標準的に使われる | |
細目 | 特殊な用途 | ||
インチネジ | ユニファイ ※米英加の標準規格 |
並目(UNC) | 標準的に使われる |
細目(UNF) | 特殊な用途 | ||
ウィット ※英の旧規格 |
並目(W) | 現在はあまり使われない |
私はカメラ関係でネジ山を作ることが多いので書いておきますと、カメラ底面に
開いている三脚穴(細ネジ)は、
・インチネジ
・ユニファイ
・並目(UNC)
・ネジ径:1/4”
・ピッチ:1インチ(25.4mm)にあるネジ山の数=20山
雲台と三脚を固定するネジ(太ネジ)は、
・インチネジ
・ユニファイ
・並目(UNC)
・ネジ径:3/8”
・ピッチ:1インチ(25.4mm)にあるネジ山の数=16山
雲台とクランプを固定するネジ(全てが以下規格ではないと思いますが)は、
・メートルネジ
・並目
・ネジ径:6mm
・ピッチ:山同士の間隔=1mm
です。
ノギスでネジ径、ピッチを測り、ネジ規格表と照らし合わせればネジ規格とピッチは
およそ分かります。ネジ規格、ピッチが分かれば該当するタップと、下穴をあけるための
ドリルの刃を購入するだけです。
実際の作業では「タップハンドル」という工具を手で回してネジ山を作ります。
ただタップハンドルだと部品に対し垂直に回すのが難しく、最近私はボール盤にタップを
取付け、チャック部分を手で回してネジ山を作っています。
ボール盤だと部品に対し垂直にタップを当てることが出来、タップ素人でも簡単に
ネジ山を垂直に作ることが出来ます。
また、切削用のオイルを使うと失敗の確率が下がる気がします。
ハンダ付け |
次にハンダ付け作業で便利だと感じた工具をご紹介します。
私がハンダ付けをするのはケーブル関係を自作する場合がほとんどです。
電源ケーブル、ACアダプタのケーブル、オーディオケーブルなどです。
「家電の基盤のコンデンサ載せ替え」などは難易度が高そうですが、ケーブルの自作は
ハンダ付け作業の中でも簡単な部類だと思います。私はその程度しか出来ません。
分かりやすい例をあげると、ACアダプタの自作です。
ACアダプタが同梱されない機器用のACアダプタを自作したり、壊れたACアダプタを
修理したり、ケーブルを延長・短く詰めたりします。
テスター |
ACアダプタの自作をする際必要になるのが「テスター」です。
ACアダプタに限らず、ケーブルを自作する際はテスターがあると便利です。
電気にはプラスとマイナスがあるので、それを確認する必要があるからです。
勘を頼りに50%の確率に賭けるのも男気溢れる行為でいいですが、機器を壊したり、
火事を起こしてしまうと余計なお金がかかってしまうので、テスターを購入して
プラスマイナスを調べてから作業することをオススメします。
例えば、壊れたACアダプタを修理する場合を考えてみます。
DCプラグを別途用意するのは面倒なので、
- 壊れたACアダプタと同じ出力電圧、近い容量のACアダプタを秋葉原で買ってくる
- 壊れたACアダプタのケーブルを切る
- 新しく買ったACアダプタと、壊れたACアダプタの切ったケーブルをハンダ付けする
という作業をします。
まずは新しく買ったACアダプタのケーブルのうち、どちらが+なのかを調べます。
テスターの赤いほうが+なので、テスターの表示がプラスなら赤いほうが+です。
逆にテスターの値がマイナスなら、赤いほうがマイナスです。
次に、壊れたACアダプタから切り出した端子部分を調べます。
DCプラグの内側(センター)がプラス、外側がマイナスであることがほとんです。
そこで、テスターを「導通検査モード」か「抵抗値測定モード」にし、DCプラグの
外側部分とケーブルの導通を確認します。
新しいACアダプタのプラスと、壊れたACアダプタのDCプラグの内側とつながっている
ケーブルをハンダ付けし、ACアダプタのマイナスと、壊れたDCプラグの外側と
つながっているケーブルをハンダ付けします。
テスターがなくても、モーターをつなげて回転方向を確認するとかすれば「+-」の確認は
出来るかもしれませんし、乾電池と豆電球をつなげれば導通確認をすることは出来ます。
実際、テスターを持っていない頃は乾電池とマグライトの予備電球をつなげて導通確認を
していました。が、極めて面倒です。
「テスター」というと電子工作のプロが使うものだというイメージを私は持って
いましたが、電子工作初心者でも必須の工具だと思います。
ただ、プラスマイナスの確認、導通の確認だけなので、高機能で高精度のテスターは
不要です。逆に複雑な機能を持ったテスターだと使い方が難しいので、安く低機能の
テスターをオススメします。
私は1,500円程度のテスターを使っていますが、十分に事は足ります。
年に数回しか使わないDIYなら「安物」で十分 |
今回ご紹介した工具はどれも、
- 最悪持っていなくてもどうにかなる
- 他で代替え出来る
「便利そう」だとは分かっていても、アマゾンのカートに入っていても、実際にポチる
テンションになかなかならないという類の工具だと思います。
しかし実際に買って使ってみると、「便利そう」どころではなく「メチャ便利!」と
いった具合でした。
ミニリューターだけはある程度のものを買いたかったので1万円近いですが、
他は2,000円もあれば十分実用に足るものが購入出来ます。
以上、私が「買ってよかった!」と思うDIY工具をご紹介しました。
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