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2018/04/05

「ビジネスフォン」から足を洗う その1 ~ 同時通話人数 ~

本日は、「ビジネスフォン」から足を洗う という「電話」に関するお話です。

電話機を複数設置出来る、複数人が同時に通話出来るということでビジネスフォンを
使っている方が多いと思います。
しかし昨今は社員に携帯電話、スマホを持たせるのが当たり前になっており、
小規模な会社であれば固定電話機の台数、同時通話可能な人数を減らしても業務に
支障が出ない場合も少なくないと思います。

「ビジネスフォン」の正確な定義を私は知らないのですが、
「NTTマークの入った多機能電話機の総称」と理解しています。
そしてビジネスフォンから足を洗うということは、
「NTTマークの入った多機能電話機及び主装置の利用をやめる」ということです。
ビジネスフォンの利用をやめることで何が出来なくなるのか、どう不便になるのか。
電話素人の私が数日ネットの海を彷徨って得た情報を整理しただけではありますが、
ビジネスフォンから足を洗おうと検討中の方の参考になれば幸いです。







ビジネスフォンは機器がお高い!

まず、ビジネスフォンには耐用年数というのがあるようで、調べてみると6年が
法定耐用年数で、リース契約は7年が上限となっているようです。
ということは、7年を過ぎるとNTT、代理店の営業から「そろそろ更新しませんか?」
というようなお誘いがあるのではないかと思います。

さて、現在私の知り合いが自宅兼事務所を新築しています。
元々あった光回線を仮事務所に引いてインターネット、ビジネスフォンを使っています。
で、使っているビジネスフォンの機器が使用開始から7年経過しているとのことで、
「新事務所が完成したらビジネスフォンの機器を一新しましょう」とNTTの営業から
提案されたそうです。
そして、その機器更新にかかる費用が「100万円近い額」とのことでした。
内容としては、主装置1台、電話機が5台ほどのごく小規模な更新です。

それを聞いた電話素人の私は「高っ!」と思いました。
現在私の家では「ひかり電話」を使用していることもあり、
「ひかり電話+市販の電話機で事足りないの?」と知人に聞きました。

知人は現在「4番号(自宅番号、会社番号、FAX番号、予備)・3チャンネル」で
ビジネスフォンを使っていますが、聞いてみると
「今はスマホもあるし、3チャンネル(3人同時通話)も要らないんだよなぁ」
とのことでした。
そこで、知人の使い方の場合「ひかり電話+市販の電話機」でも事足りるのかどうか
調べてみました。






市販の電話機を使うには「ひかり電話対応ルーター」が必要

NTTの提供する電話サービスには大きく分けて、
  • アナログ回線を利用する「加入電話」
  • 光回線を利用する「ひかり電話」
の2種類があります。
また、「ひかり電話」の中にもグレード分けがされており、
  • ひかり電話(一般家庭向け)
  • ひかり電話オフィスタイプ(小/中規模オフィス向け)
  • ひかり電話A(大規模オフィス向け)
のようになっています。
「小さな規模のオフィスでビジネスフォンを使っている」という方は
「ひかり電話オフィスタイプ」でビジネスフォンを使っている方が多いはずです。

「ビジネスフォンをやめる」ということは、「NTTマークの入った多機能電話機及び
主装置の利用をやめる」ことだと前述しましたが、それだけではなく電話サービスを
「ひかり電話オフィスタイプ」から「ひかり電話」に変更する必要もあります。
というのも、NTTマークの入っていない市販の電話機が使えるひかり電話サービスは
「ひかり電話」だけだからです。(※厳密には違うのですが)

「ひかり電話オフィスタイプ」の契約をすると、NTTか代理店からビジネスフォンと
主装置をリースなり購入する必要があります。(※これも厳密には違うのですが)
対して「ひかり電話」の契約をすると「ひかり電話対応ルーター」をNTTが無料で
レンタルしてくれます。(※無線LAN機能を付けると有料です)
この「ひかり電話対応ルーター」には市販の電話機を接続することが可能です。
なので市販の電話機を使いたいなら「ひかり電話」を契約する必要があります。


ひかり電話
(ひかり電話対応ルーター)
ひかり電話オフィスタイプ
(ビジネスフォン用主装置)
ビジネスフォン
NTTの保証外
市販のアナログ電話機
NTTの保証外
市販のIP電話機






「ひかり電話」は同時通話が2人まで

アナログの電話回線は1本につき通話出来るのは1人だけです。
自宅に電話回線を1本引いていた場合、通話出来るのは1人だけです。
しかし事務所等複数の社員がいる場合、通話出来るのが1人だけでは困ってしまいます。
なので昔は例えば電話回線を10本とか引いていました。
10本の電話回線を引いていれば同時に10人が通話可能になります。
昔は同時通話したい人数によって引く電話回線の本数を決めていました。

さて21世紀の現代、電話も光回線を使います。それが「ひかり電話」だったり
「ひかり電話オフィスタイプ」です。
光回線は通信容量が多いので、光回線1本でも複数人が同時に通話することが可能です。
光回線では同時通話可能な数を「チャンネル」という単位で表します。
「ひかり電話オフィスタイプ」は8チャンネルまでチャンネル数を増やすことが可能です。
つまり8人まで同時に通話可能です。
ひかり電話は2チャンネルまでで、2人まで同時通話可能です。
さらに上位の「ひかり電話オフィスA」というサービスだと300チャンネル、
つまり300人まで同時通話が可能になります。(特殊な回線を引く必要がありますが)

ちなみに、「同時通話人数は社員数の1/3」という目安があるそうです。
つまり、3人が働く事務所であれば同時通話1人、6人であれば2人といった具合です。
なお、2人同時通話可能であれば「1人が通話している時にFAXを受信する」といった
ことも可能になります。(※「G3」規格のアナログ回線用FAXはひかり電話で利用可能)
また外出の多い社員の場合はスマホに直接電話がかかってくることが多いと思います。
というようなことを考慮しつつ、同時通話2人までの「ひかり電話」で事足りるか
検討してみて下さい。






「ビジネスフォン」から足を洗える条件その1:同時通話2人で事足りるか否か

というわけで、「同時通話2人で事足りるか否か」がビジネスフォンから足を洗えるか
どうかの判断基準になります。1つ目の。

私の知人の場合、営業や現場作業で外出することが多く、ほとんどスマホだけで
電話は事足りていて、事務所の固定電話を使う機会は少ないとのことでした。
なので「同時通話2人で事足りるか否か」という点においては「ビジネスフォン」を
やめて「ひかり電話」にしても大丈夫そうだと判断しました。

中には「ビジネスフォンをやめたいけど、同時通話は3人以上必要」という方も
いらっしゃると思います。それはサードパーティの機器を利用することで可能です。
が、説明を簡単にするためサードパーティの機器を使った方法は最後にご説明します。

次回は「ビジネスフォン」から足を洗える条件2つ目、「転送」 について書きます。


なお、当記事内容は私がネットから得た情報を元に書いています。
間違い、誤りのある可能性もあります。NTTの営業、他のブログ等の情報も参考に
判断していただくことをオススメします。






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