・以前所有していた「SEL1635Z」との比較
・F値開放の周辺画質
について書いてみたいと思います。
「SEL1635Z」との比較 |
最近レンズを購入する前に確認するDXO。
「SEL1635Z」、ついでに「SEL1018」もあわせた「DXOの測定値」が以下です。
ちなみにF8.0に絞ったシャープネスのデータです。
私は基本的に開放の周辺画質を重視する派ですが、超広角レンズに関しては絞った時の
シャープネス重視です。
センサーサイズ、画素数の違いがあるので単純に比較出来るものではありませんが、
「SEL1635Z+α7R2」の組み合わせが明らかに良いという結果です。
「Touit 2.8/12」と「SEL1018」はだいたい同じような感じです。
では実際の写り的にはどうか。
片や1600万画素の「NEX-5T」、片や4200万画素の「α7R2」ですし、撮影日時も
同じではありません。
レンズの比較という意味では条件が揃わな過ぎで申し訳ないのですが、ご覧ください。
左側が「Touit 2.8/12」、右側が「SEL1635Z」です。
Touit 2.8/12 + NEX-5T
(合計約600g) |
SEL1635Z + α7R2
(合計約1.2kg) |
いかがでしょうか?
上記画像は長辺1200ピクセルのサイズですが、このサイズだと画角の違いがなければ
どっちで撮った写真か判別するのは難しいと思います。
大きなモニターで大きな画像を見ればさすがに「SEL1635Z」の解像感は優れています。
ただカメラの画素数に差があり過ぎるので正確な比較は出来ないですね。
使い始めてまだ2週間ほどですが、私は「Touit 2.8/12」の画質が好みです。
ツルツルしている、ザラザラしているといった「被写体の質感」が写真から伝わるか。
私はそれをレンズの良し悪し、好き嫌いを判断する基準にしています。
この点に関して言えば「Touit 2.8/12」が優れていると感じます。
「SEL1635Z」の不満点は「被写体の質感」がイマイチ分からないと感じた点です。
開放の周辺画質 |
超広角レンズなので開放で撮るということは基本しませんが、三脚がなくてやむを得ず
マジックアワーを手持ち開放で撮影することがあります。
さきほどはF8.0のDXO測定値でしたが、今回は開放のシャープネスを比較してみます。
「Touit 2.8/12」は開放F2.8なので少々不利ではあるのですが、やはり「SEL1635Z」のシャープネス、また周辺画質の良さが際立ちます。
今回は「Touit 2.8/12」の比較写真のみですがご覧ください。
左側が開放F2.8、右側がF7.1です。
上段が写真全体、中段がセンター部分、下段が周辺部分の等倍切り出しです。
F2.8
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F7.1
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F2.8 / Center
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F7.1 / Center
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F2.8 / Corner
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F7.1 / Corner
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いかがでしょうか?
等倍で見れば確かに開放の周辺は解像度が落ちます。
しかし緊急避難的にF2.8の明るさが必要なシーンであれば、周辺画質の低下よりも
開放F2.8の明るさを優先して問題ないレベルだと思いました。
結論 |
「Touit 2.8/12」は単焦点だけのことはある画質。
「SEL1635Z」から買い替えてみてそう感じました。
Eマウントだけに限ったことではありませんが、「Touit 2.8/12」のような
・超広角
・単焦点
・電子接点あり
・AFあり
というレンズは選択肢が多くありません。
それだけ需要が少ないということだとは思いますが、「Touit 2.8/12」は貴重なレンズ
だと思います。
贅沢を言わせてもらうならば、建築の写真を撮るには換算15mmは欲しいです。
「Batis 2.8/15」はいずれ出るだろうと思いますが、「Touit 2.8/10」とかあったら
歓喜するんですが。
ソニーも、Zeissも、その他サードパーティもAPS-CのEマウントレンズは出して
くれません。APS-C用レンズは小型軽量で本当に使いやすいのですが。。。
なかなかのお値段はしますが、APS-C用超広角レンズとして「Touit 2.8/12」
オススメです。
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