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2016/10/21

ルーター「WSR-1166DHP2」買ってみました その1 ~ 導入 ~

フレッツ光などのインターネット回線は、そのままだと

・パソコン
・1台だけ
・有線LANで接続する

ことしか出来ません。ざっくり言うとですが。
これはとても不便です。そこで無線LANルーターの登場となるわけです。


無線LANルーターには、

・PPPoE接続機能(プロバイダとの接続確立)
・DHCPサーバー機能、ルーティング機能
・無線LANステーション機能

があるので、

・PPPoE接続機能を持たない端末(例えばスマホやWii U)でもインターネットに接続出来る
・複数の端末で同時にインターネットに接続出来る
・スマホ、タブレット、ノートPC等を無線LANでインターネットに接続出来る

ようになるわけです。







さて、今回表題のルーターを買ったのは私ではなく従姉妹です。
従姉妹が集合住宅に光回線を引き、私はルーターの選定とセットアップを頼まれたんです。
私はそれほどネットワークに詳しいわけではありませんし、しかも「フレッツ光マンションタイプ」は
初めてでいまいち勝手が分かりません。


そこでNTTのページ等を調べてみると、

・「光配線方式」
・「VDSL方式」
・「LAN配線方式」

上記3つの配線方式があると知りました。
築年数の経った建物であれば既設電話線配線を活用するVDSL方式、新築時に
LANケーブルを敷設していればLAN配線方式、光配線敷設を想定して配管している建物なら
光配線方式。そんな感じで各戸への配線方式が決まるんだろうと思います。


この接続図を見て思ったのは、

「PPPoE接続はどこでやる?」

ということです。
共用部に色々機器が設置されているし、建物に光回線は1本しか来てないし、
ネットワーク知識の乏しい私は

・建物のオーナーが光回線、プロバイダと契約する
・住人はインターネット使用料をオーナーに支払う(ないし家賃に内包)
・共用部機器がPPPoE接続、DHCPサーバー機能を担う

というのが「フレッツ光マンションタイプ」の基本なのかなと思ったのです。
実際は住人個々で光回線、プロバイダ契約するのがスタンダードなのですが、
どういう仕組になっているのかまったく分からないという方は多いんじゃないかと思うんです。


色々書いてきましたが、無線LANルーターを使いたいと考えた時大事なことは

「PPPoE接続はどこでやる?」 or 「プロバイダ契約は誰がする?」

だと思います。
これさえ分かっていれば大抵なんとかなる気がします。

というわけで、無線LANルーター導入前、導入後の接続方法、そしてどの機器でPPPoE接続
するのかを配線方式別に見ていただければと思います。






パターン1:ONU、VDSLモデムと接続する

おそらくこの方式が最もポピュラーだと思います。
ONU、ないしVDSLモデムのLANポートと端末を接続するパターンです。

無線LANルーター導入前、接続出来るのはPPPoE接続機能を持つPC、PlayStation等に
限られます。例えばAppleTVなんかを有線LAN接続してもネットには繋がらないと思います。
また有線LANでしか接続出来ないため、スマホ等無線LAN端末を接続することも出来ません。

夜寝る前スマホで動画をガンガン観るとドコモ上限の7GBをあっさり超えて速度制限を食らう。
従姉妹が無線LANルーター導入を希望した理由はそれでした。
同じ理由で導入を検討する方も多いんだろうと思います。

このパターンの場合、無線LANルーター導入後、PPPoE接続するのは無線LANルーターに
なります。DHCPサーバーも同様です。


<無線LANルーター導入前>


<無線LANルーター導入後>






パターン2:一体型ルーターと接続する(ひかり電話利用)

次は「パターン1」にひかり電話オプションが付く場合です。
ひかり電話を使う場合、ONUないしVDSLモデム一体型のルーターをNTTからレンタルする
かたちになります。基本的には。

ルーターなのでPPPoE接続機能、DHCPサーバー機能、ルーティング機能を持っており、
複数の端末を接続出来ますし、AppleTV、WiiUのようにPPPoE機能を持たない
端末でも有線LANで接続すればインターネットに接続出来るようになります。

このルーターの不満点は、無線LANステーション機能がオプション扱いであることです。
月額300円で無線LAN用の機器をレンタルする必要があります。
昨今は2,000円あれば無線LANルーターなり無線LANステーションを購入することが出来ます。
半年以上使うのであれば自分で無線LANルーターなりを購入してしまったほうがお得です。

無線LANルーターを追加する場合でも、ルーター機能(PPPoE接続機能、DHCPサーバー機能)は
NTTからレンタルしている一体型ルーターが担います。基本的には。

「無線LANルーターではPPPoE接続をしない&DHCPサーバーを動作させない」

簡単に言うと、ルーターモードではなく、無線LANステーションモード、アクセスポイントモードで
動作させます。


<無線LANルーター導入前>


<無線LANルーター導入後>


ルーター機能はNTTからレンタルしている一体型ルーターが担うと書きましたが、
ネットワークを熟知された方であれば追加する無線LANルーターにルーター機能を
担わせることも可能です。

この機能は昔なかった気がするのですが、一つはPPPoEブリッジ機能です。
レンタルしている一体型ルーターのPPPoEブリッジ機能をオンにすることで
下位に接続された無線LANルーターのPPPoE接続要求をスルーしてくれるようになります。
もう一つは昔からあったルーター分離方式です。

どちらにしてもネットワーク知識を必要とするので、詳しい方以外にはオススメしません。







パターン3:LANコンセントと接続する

戸数の多い建物に多いのではないかと想像しますが、各戸でONUを設置する必要がないので
エンドユーザー的には低負荷な配線方式だと思います。

各戸に設置するONUを共用部に設置したイメージでしょうか。
情報コンセントに直接無線LANルーターを接続し、無線LANルーターがPPPoE接続、
DHCPサーバー機能を担います。


<無線LANルーター導入前>


<無線LANルーター導入後>






パターン4:ケーブルモデムと接続する

最後に、ケーブルテレビの場合について書いておきたいと思います。
ケーブルテレビを引いている友達の家で一度だけ無線LANルーターのセットアップを
したことがありますが、あまり詳しいことは知りません。

これは光回線同様ですが、そのままだと無線LANなし、接続出来る端末は1台です。
無線LANで接続したいとか、複数台端末を接続したい場合は無線LANルーターを使います。


フレッツ光のような光回線とケーブルテレビによるインターネットでは大きな違いがあります。
それはケーブルテレビではPPPoE接続がないという点です。
ケーブルモデムにPCでもAppleTVでもWiiUでも接続すればグローバルアドレスが付与され
インターネットが利用出来ます。PPPoE接続機能のない端末でもOKなんです。
また、グローバルアドレスはオプションで複数付与してもらうことが可能で、

・無線LANルーターを無線LANステーションモード、アクセスポイントモードで動かす
・ケーブルモデムにハブを接続して接続する端末の数を増やす

ということも出来ます。
無線LANルーターをルーターモードで動作させるよりも簡単に接続端末を増やすことが
出来ますが、グローバルアドレス1つにつき月額1,000円とかなので、スマホ2台、PC1台、
WiiU1台みたいな感じで端末を増やすと月額料金が大変なことになります。

なので無線LANルーターをルーターモードで使い、プロバイダから付与してもらう
グローバルアドレスは無線LANルーターに割り振り、無線LANルーターに接続する端末の
IPアドレス(192.168.*.*みたいな)は無線LANルーターのDHCP機能を使って割り振ります。
そうすればプロバイダから付与してもらうグローバルアドレスは1つで済みます。


<無線LANルーター導入前>


<無線LANルーター導入後>






私もそれほど詳しくはないのですが、ざっくりと概念みたいなものをイメージしていただける
ことが出来れば幸いです。
細かい技術的なことは他の詳しいサイトなどでも調べていただけると間違いがないと思います。

以上、参考にしたいただければと思います。






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