不要になった「Galaxy Nexus」をもらったので、最新のロリポップを入れてみました。
なおお約束ではございますが、カスタムROMの導入によりドコモのサポートが受けられなくなったり、
データが初期化されたりします。
写真等のデータをバックアップしていただき、最悪起動しなくなっても問題無いという場合のみ
自己責任にてお試しいただければと思います。
それと、私はカスタムROMとかroot化とかさして詳しいわけではございません。
間違った情報を書いてしまっているかもしれません。
他のブログ等も参考にしていただきつつお試しいただければ幸いです。
まず、カスタムROM導入には
・ブートローダーのアンロック(カスタムROM導入に必要な儀式のようです)
・リカバリー環境(TWRP or CWM:カスタムROMのインストールに必要なツール)の導入
が必要ですが、Nexusシリーズにはラッキーなことに便利なツールが存在します。
「Nexus Root Toolkit」というツールで、とても簡単に上記2つのことが出来ちゃいます。
このツールが使えるというだけで「Nexus」を使う価値があるのではないかと思ってしまうほどです。
ちなみに、「Nexus Root Toolkit」は本来root化するためのツールです。
ただroot化に必要な準備と、カスタムROM導入に必要な準備がほぼ同じなので、
「Nexus Root Toolkit」を使ってカスタムROM導入の下準備をするのがオススメです。
次に、カスタムROM導入で調べないといけないのは端末のコードネームです。
「Galaxy Nexus」だと、
端末メーカー(Samsung)の製品名:Galaxy Nexus
ベースバンド毎の型番:GT-i9250(GSM版)、SCH-i515(Verizon版)、SPH-L700(Sprint版)
コードネーム:Maguro(GSM版)、Toro(Verizon版)、Toro Plus(Sprint版)
日本のキャリア(ドコモ)が販売する際の型番:SC-04D
といった感じです。※出展: Wiki (Galaxy Nexus)
ドコモの「SC-04D」はGSM版で、「Maguro」というコードネームが付いています。
カスタムROMは「Maguro用」とか「Toro用」とか、ベースバンド毎に用意されており、「SC-04D」に
Toro用カスタムROMをインストールしてもエラーが出てインストール出来ません。
Maguro用のカスタムROMを見つけてインストールしないといけないのです。
といったところで、具体的な作業に入っていきます。
1.必要なファイルをダウンロードする
必要なファイル1:「Nexus Root Toolkit」
本記事執筆時点(2015/03/18)での「Nexus Root Toolkit」最新版はVer2.0.4です。
ダウンロードは こちら から。
ちなみに「Nexus Root Toolkit」はWindows PCにインストールして使うソフトになります。
ダウンロードしたexeファイルをPCにインストールし、そのPCとスマホをUSB接続して
ブートローダーのアンロック等作業を行います。
ダウンロードしたらPCにインストールしておいてください。
必要なファイル2:カスタムROM
上述した通りMaguro用のROMダウンロードします。
お好みのROMがある方はそれを、よく分からないけどロリポップならなんでもOKという方は
「CyanogenMod 12」
あたりがオススメです。最新の日付のZIPファイルをダウンロードしてください。
なお、スマホのブラウザでダウンロードすれば「/sdcard/download/」に保存されます。
PCでダウンロードしてスマホにコピーしてもOKです。
だだ、スマホ内のどのフォルダに保存したのかだけ覚えておいてください。
必要なファイル3:GAPPS
これはGoogleのPlayストアとかGMAILとか、Google謹製の基本アプリ集です。
色々なパッケージセットがあります。Playストアのみのパッケージとか、GMAILを含んだものとか。
私はいつもPlayストアのみの簡易パッケージを使っています。
ダウンロードページ
簡易パッケージダウンロードページ
GAPPSもスマホ内に保存しておきます。
必要なファイル4:SuperSU
これはroot化のためのファイルです。
root化は不要という場合はダウンロードする必要はありません。
ダウンロードページ
SuperSUも同様にスマホ内に保存しておきます。
2.「Nexus Root Toolkit」で前準備
「Nexus Root Toolkit」を起動し、ブートローダーのアンロックとリカバリ環境の導入をします。
なお全ての説明は英語ですが、USBケーブルをつないでとか、勝手に端末が再起動するよとか、
とても親切な説明をしてくれるので安心です。
以下おおまかに「Nexus Root Toolkit」の作業手順をご説明します。
作業1:機種、現在のOSを選択
まずは機種とOSを選択します。
「Select the device you have」では「Galaxy Nexus(GSM/HSPA+)」を、
「Select the android build you are currently running」ではGalaxy Nexusの現状の
Androidバージョンとビルド番号を選択します。
※下画像右は「Nexus7」の場合ですが参考に貼っておきます。「設定/端末情報」で確認出来ます。
作業2:USBドライバのインストール
「Full Driver Installation Giude - Automatic + Manual」をクリック。
USBドライバのインストールには4ステップありまして、指示通りに作業を行います。
・Step 1:PCから古いAndroid系USBドライバを削除
・Step 2:「Galaxy Nexus」のUSB接続設定をする
・Step 3:ADB用USBドライバインストール
・Step 4:ADB接続テスト
という流れです。
ちなみに私ADB接続で手間取りました。どうにもADB接続出来ないのです。
あくまで私の場合ですが、「Step 3」でツールがレコメンドしてくれた「#1」のドライバではなく、
「#3」の「PdaNet Drivers」をインストールしてみたところ無事ADB接続出来ました。
無事ADB接続が完了するとステップ4のテストで「Success!」と表示されます。
ちなみに、「ADB」というのは「Android Debug Bridge」の略だそうです。
それが何なのか私にはよく分かりません。。。
作業3:ブートローダーのアンロック
私にはよく分かりませんが、必要な儀式のようなので行ってください。
「Unlock」をクリックしてブートローダーをアンロックします。
作業4:リカバリ環境のインストール
まず「Advanced Utilities」の「Launch」をクリックします。
次に「Fastboot Flash」の「Recovery」をクリックし、続いて「Flash/Upgrade Custom Recovery」の
「Latest TWRP」をクリック。これでリカバリ環境のTWRPが「Galaxy Nexus」にインストールされます。
※詳しい方はCWMでもTWRPでもOKです。ちなみに以降ではTWRPを使って説明しています。
以上リカバリ環境がインストール出来れば「Nexus Root Toolkit」の作業は終了です。
次は「Galaxy Nexus」上でカスタムROMをインストールしていきます。
3.カスタムROMインストール
作業5:リカバリ環境を起動
リカバリ環境はPCのBIOSみたいなものです。
BIOSは「Del」キーを長押ししたり、「F1」キーを長押ししたりして起動します。
同じ様に、リカバリ環境を起動するには電源OFFの状態で決まったボタンを長押しします。
決まったボタンというのは機種毎に異なるのですが、「Galaxy Nexus」の場合は
「ボリュームアップボタン」&「ボリュームダウンボタン」&「電源ボタン」
の3つを同時長押しになります。
上記3つのボタンを長押ししているとバイブが1回「ブルッ」とします。
そしたら押しているボタン全てから手を離します。
すると以下①のような画面になります。
次にボリュームボタンアップorダウンを押すと「Start」というのが「Power off」とか
「Recovery mode」とか切り替わります。
画面②のように「Recovery mode」となっているところで電源ボタンを押します。
ちなみに、ボリュームボタンが選択ボタンで、電源ボタンが決定ボタンの役割になります。
すると③のような画面の後、「TWRP」のメニュー画面④が起動します。
④の画面が開かない場合、「Nexus Root Toolkit」での作業が正常に完了していないと思われます。
作業6:バックアップを取る
「TWRP」が起動したら、まずは現状の「Galaxy Nexus」のバックアップを取っておきます。
カスタムROMというのは正常に動作しないということが本当にしょっちゅう起こります。
ロリポップが起動画面で止まってしまうとか、起動してもGPSが使えないとか、
WiFiが使えないとか、タッチパネルが使えないとか、電話が使えないとか。
なので、正常に動作している現状のバックアップを取っておくことを強くオススメします。
バックアップの取り方ですが、④メニュー画面で「Backup」をクリックし、⑤の画面で全てに
チェックを入れ、「Swipe to Back Up」をスワイプします。
作業7:キャッシュを削除する
キャッシュを削除してから新しいROMをインストールしないと正常に動作しないらしいので、
新たにROMをインストールする際には必須作業です。
メニュー画面④の「Wipe」をクリックし、画面⑥で「Adorned Wipe」をクリック、画面⑦で
「Dalvik Cache」、「System」、「Cache」、「Data」にチェックを入れ、「Swipe to Wipe」をスワイプして
キャッシュを削除します。
作業8:カスタムROMをインストール
そしてようやくカスタムROMのインストールです。
メニュー画面④で「Install」をクリックし、画面⑧でインストールする
・カスタムROM
・GAPPS
・SuperSU(root化するなら)
を選択します。
画面⑧では「/sdcard/download」というパスを開いているキャプチャになります。
これはダウンロードしたカスタムROM等を保存したパスを開き、各ZIPを選択します。
TWRPは10個まであらかじめ指定したファイルを連続インストールしてくれる機能があります。
まずは当然カスタムROMを指定、次にGAPPS、最後にSuperSUを指定します。
複数指定する場合は画面⑨で「Add More Zip」をクリックします。すると画面⑧が再度開き
再びファイル指定することが出来るようになります。
全てのファイル指定が出来たら、画面⑩で「Swipe to Confirm Flash」をスワイプしてインストールを
実行します。
作業9:再起動する
カスタムROMのインストールが完了したら「Reboot」をクリックし、画面⑪で「System」をクリック。
すると「Galaxy Nexus」が再起動され、インストールしたROMが起動します。
最後に、私は元から入っていたCWMでインストールを行いましたが、
・SuperSUをインストールするとロリポップが起動しない
・ロリポップ用GAPPSのインストールが「Status 6」で止まる
という現象に遭遇しました。
TWRPではまだ試していませんが、ロリポップが正常に起動しないという方はSuperSUを
インストールせずにロリポップを起動してみてください。
またGAPPSのインストールが止まってしまう場合、KitKat用のGAPPSを試してみてください。
私はロリポップのカスタムROMにKitKat用GAPPSをインストールしたところ正常にGAPPSの
インストールが完了しました。もちろんPlayストアも正常に動作しています。
以上参考にしていただければと思います。
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